翠の稜線、金の夢 著者名:金 蓮花
出版社:集英社
出版年:2005.09
ISBN :4086006383
相変わらずキャラクターが華やかに美しく、小説世界全体を構築する言葉は、あたかも夢の伽藍を空へ組みあげていくようです。うっとりしながら、一気に読み上げてしまいました。
西欧の騎士が、大恩ある貴婦人のために不老不死の秘薬を探すべく東方へ赴くという設定で、時代ははるかに遡るものながら、異世界ではなく現実と地続きの空間で展開する「不思議」と「神仙」の物語であり、東西の文化のやわらかなせめぎあいを描いてもいる、そんな作品でした。
