【Reading Diary-MEMO】で紹介されていた(上巻・下巻)のも、興味をもったきっかけのひとつです。
実際に本を読んでからリンク先の感想をあわせて読み直してみると、なるほど……と思います。すごく、そんな感じ。
ヒロインは鄙びた村から大神官に見いだされた少女で、預言の才能があります。この世界では、預言(予言ではなく。神の言葉を伝えるということですね)の力をもつ者はオラクル神殿でその才能を磨き、儀式によって鳥に選ばれるという手順を踏んで、正式の預言者となります。なんとヒロインは鳥ではなく風に選ばれるという、凄まじい潜在能力を示すのですが、神殿にも特権階級の出身であることを鼻にかけた嫌な奴がいて……と、いうお話。
ファンタジー色も薄くはないですが、やっぱり「素直でわかりやすい」ものなので、あまりドッチャリした(変な表現ですが……)ものを読みたくない人にも薦めやすいです。学園ものとして読んだ方がいいかも。
わたしは、ものすごく素直なお話だなあ、と思いながら読みました。
ストーリーもそうですが、キャラクターの造詣も一直線で歪みがなく、「安心させておいて、不意に足下をすくわれるのでは?」なんて不安を感じる場面はありません。
もちろん、主人公たちは危機的状況に陥りますが、それもオーソドックスというか、物語の展開としてこうなるのよという流れの上でのことで「うわまさかそんな無理駄目嫌だってば!」ということではないのです。
うーん、うまく説明できているかな……。
わたしとしては、もう少し踏みこんだお話や世界の方が好きですが、対象年齢層を考えると、これはこれで良いものです。おもしろいことには間違いないし、カジュアルに楽しめるファンタジーだと思いました。
オラクルの光〜風に選ばれし娘
著者名:ヴィクトリア・ハンリー(著)
杉田七重(訳)
出版社:小学館
出版年:2008.02
ISBN :9784094520538オラクルの光〜預言に隠されし陰謀
著者名:ヴィクトリア・ハンリー(著)
杉田七重(訳)
出版社:小学館
出版年:2008.03
ISBN :9784094520576
