この本は、【神北情報局】で褒められていたのを見て、読もうかなと思ったのです。病院内の権力闘争を逃げのびて不定愁訴外来の担当に、という主人公の設定に興味を惹かれました。そういえば、【手当たり次第の本棚】でも褒められてたよなぁ……と思いだし、購入。なんだ薄いなぁ、すぐ読めそうだなぁ、と読みはじめたら、ほんとうにすぐ読めてしまいました。
薄いから、だけではありません。おもしろいのです。
わたしは病院長がいちばん好きですが(いろんな意味で)、どのキャラクターも生き生きと描かれていて、びっくりさせられました。これデビュー作なんですよね?
医療の現場が崩壊しかかっている、ということを訴えながら、エンターテインメント性のあるミステリに仕立ててしまう。しかもその崩壊を(結果的に)もっとも雄弁に語るのが誰のどの台詞であるか、ということを考えると、ものすごい着想力だと思いました。
なにを書いてもネタバレになりそうなので、感想はこんなところにしておきますが、すごい小説でした。
チーム・バチスタの栄光 上
著者名:海堂尊(著)
出版社:宝島社
出版年:2007.11
ISBN :9784796661614チーム・バチスタの栄光 下
著者名:海堂尊(著)
出版社:宝島社
出版年:2007.11
ISBN :9784796661638
