2007年09月29日

棺担ぎのクロ。1

 これは、人に勧められました。サイズが大きく、カラーページも多く(雑誌掲載時にカラーだった原稿は、すべてカラーで単行本に収録されているようです。贅沢なつくりです!)、当然のことながら、ちょっとお高いです。だから1だけ買って、「ああ〜、2も買っておけば!」と、相変わらず同じことをいっています。アホです。

 勧めてくれたのは、著者のきゆづき氏がキャラクター・デザインをしているゲーム『ユグドラ・ユニオン』大好きっ子にして、わたしが『呉書異説』を書くときにお世話になった、れらしう先生です。本題とは関係ありませんが、れらしう先生には「わー、王朝の五行との相応表がどっかに載ってたはずだけど、どの本の何ページあたりで見たかわかんない! 探してる暇ないよぅ、助けて教えて!」みたいな感じでお世話になりました。その「助けて教えて」チャットのときに、そういえば白ならこうですねといわれて、「ナイスそれ貰う書いていい書いていい?」とネタまでいただいた次第です。ここにあらためて御礼申し上げます。

 で、本題に戻ります。
 正直にいうと、わたしはもっとリアル系の絵の方が好きなんです。でもカラーの色合わせが! モノクロになったときのタッチが! とくに一枚イラストのペンタッチと白黒のバランスが素晴らしいセンス! なーんーでーすーかー最高じゃないですか!
 しかも、4コマの連続で語られる物語がもうね。飄々とした味わい深い笑いと、ハッと胸をつかれるような場面と、実にいいバランスで進みます。
 やっぱり2巻もいっしょに注文しておくべきだっただろ。学習しようよ>自分
棺担ぎのクロ。〜懐中旅話 1

著者名:きゆづきさとこ(著)
出版社:芳文社
出版年:2006.03
ISBN :9784832275683
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2007年09月27日

献本御礼:煙突町の赤魔と絶望少年 & でぃ・えっち・えぃ でもんず!

 ゆうきりんさんに、いただきました。いつもありがとうございます!
『煙突町〜』の方はファミ通文庫で、久しぶりの完全新作書き下ろし、とか。つまり既存のシリーズではなく、ということですね。子どもを狙う怪人の都市伝説を扱った作品みたいです。まだほんつなにデータが入っていないようなので、気付き次第、追加します〜。[2007-09-29:データ追加しました]
でぃ・えっち・えぃでもんず!

著者名:ゆうきりん(著)
出版社:メディアワークス
出版年:2007.09
ISBN :9784840239707
煙突町の赤魔と絶望少年

著者名:ゆうきりん(著)
出版社:エンターブレイン
出版年:2007.09
ISBN :9784757737501

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読了メモ:ずっとお城で暮らしてる

 出てすぐ買ったんですけど、これは自分が元気なときに読まないとやばいんじゃないのと思ったので(なにしろシャーリイ・ジャクスンですから!)、読むのが遅くなりました。でも結局、元気じゃないときに読んでしまった……。

 なにが現実なのかわからなくなっていく凄まじい(しかし、さりげない)筆運びがすごいんですけど、同時に、狂っているのは誰なのか、ということも考えさせられます。
 もちろん、メリキャットは狂ってるんだけど、それは世間常識からズレている、あるいは18歳のくせに12歳いやそれ未満? くらいの世界観で暮らしていることが問題なだけで、彼女の視点でみたら周りの方がずっと狂っているのかもしれません。コンスタンスのものすごい流されっぷりも、彼女がどこまで認識して、なにを考えてこういう暮らしをつづけているのかを考えると、おそろしいなぁ……。

 最近なんかこんな感じにイヤ〜な話を読んだなと思ったら、ミッチ・カリンの『タイドランド』でした(63870『タイドランド』感想)。あれは親子関係のせいか、イヤ度はこの話の比ではないのですが……あ〜、テリー・ギリアムがこの話を映像化したら、さぞかし凄いものになるだろうなぁ。
ずっとお城で暮らしてる

著者名:シャーリイ・ジャクスン(著)
市田泉(訳)
出版社:東京創元社
出版年:2007.08
ISBN :9784488583026
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2007年09月26日

黒博物館スプリンガルド

 やっぱり藤田和日郎さんはすごいなー……。

 と、つくづく感心しながら読み終えました、スプリンガルド。
 バネ足ジャックを中心モチーフに、ヴィクトリア朝英国を舞台に展開する人情もので捕り物劇です。
 その筋(つまりヴィクトリア朝英国とかロンドンとか吸血鬼とか切り裂きジャックとかもろもろ)の専門家である仁賀克雄さんの解説が入っていて、二度おいしい一冊。

 視点の演出がちょっとおもしろいけど、なんかひっかかるなと思っていたら、そうか! そうきますか! ていうか「ひっかかる」まで思ったんなら予測しようよ自分! なんかくやしい!
黒博物館スプリンガルド

著者名:藤田和日郎(著)
出版社:講談社
出版年:2007.09
ISBN :9784063726305
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2007年09月24日

読了メモ:バード・ハート・ビート 夜姫天炎!

 山脈に埋もれそうになっていたのを、完全に見失う前に掘り出しておきました。自分ヨクヤッタ。『バード・ハート・ビート 舞姫天翔!』の続刊で、完結編だそうです。

 この本、もっと話題になっていいと思うんですけど、あんまり感想見かけなかったなぁ。……と、今頃読んでいるわたしがいう台詞ではありませんですね。ゴメンナサイ。

 巨鳥乗り、が文化として根付いている世界観をベースに展開する、ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガールものであり、カルチャー・ギャップ衝突ものであり、政略結婚でアクションでレースです。
 主人公は単純インフレ熱血バカ鈍感少年ですが(ひどい)、彼が雛の頃から育てて家族同然、いやそれ以上かっていう絆を結んだ巨鳥ミルヴィルが、彼に輪をかけた単純インフレ熱血筋肉バカ鳥で、もう最高。なせばなる! って努力と根性と信念のどつきあいですよ。
 前作でもそうだったんですが、乗り手と離ればなれになった時点で、鳥視点が採用されてですね。このときの鳥のアホっぷりとバカっぷりとがむしゃらっぷりが大好きです。鳥最高。

 分厚い(350ページくらいあります)ので、人間ドラマもかなり錯綜して盛り上がるのですが(こういうの、何角関係っていうんでしょうか? もうカウントしきれませんよ)、テオ、ララの鉄砲玉コンビと幼馴染みで、つねにフォロー役を引き受ける「冷静沈着天才」のイスカがよくてねぇ〜。もとからわたしの贔屓キャラはイスカだったんですが、ほんにカッコよかですたい。
バード・ハート・ビート夜姫天炎!

著者名:伊東京一(著)
出版社:エンターブレイン
出版年:2007.06
ISBN :9784757735071

本家サイト感想文一覧 63870 伊東京一
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2007年09月23日

献本御礼:魔使いの呪い

 東京創元社さまより、いただきました。『魔使いの弟子』の続編、シリーズ第二巻です。いつもありがとうございます。
 本家サイト長文感想 63870魔使いの弟子

 例によって、まだほんつなにデータがないようなので、データが入ったことに気づき次第、追加するようにいたします。
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献本御礼:空中雷撃

 谷甲州さんに、いただきました。いつもありがとうございます。

 覇者の戦塵はですねぇ、技術者系の殿方がかっこよくてですねぇ……。どうもわたしは技術者に弱いらしいんですよね。自分と発想がぜんぜん違う&その違いっぷりがカッコいいと感じる方向性をもっているので、憧れるんだと思うのですが。
 ただ、二次大戦の戦史知識がほとんどないので、具体的にどうだったものをどう変えたのか、というのがわからなくて、ちょっとくやしいシリーズでもあります。たぶん、そこのところがおもしろさのキモであるはずなので……。
空中雷撃

著者名:谷甲州(著)
出版社:中央公論新社
出版年:2007.09
ISBN :9784125009971
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2007年09月22日

読了メモ:オペラ・グローリア

 オペラ・シリーズの第六巻。このシリーズはほとんど毎回、とんでもない引きで終わるのですが、今回はまた一段と……。

 ここで待つのー!?

 次がシリーズ最終巻だそうです。おとなしく待つしかありません。
オペラ・グローリア

著者名:栗原ちひろ(著)
出版社:角川書店
出版年:2007.08
ISBN :9784044514068

本家サイト感想文一覧 63870 栗原ちひろ
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2007年09月21日

金色のガッシュ!! 30

 ガッシュも三十巻かぁ……。

 今回は、クリア・ノートとの戦いの序章です。序章とはいえ、いきなり総力戦という感じで、敵はクリア・ノートとゴーム、味方はブラゴ、アシュロン、ガッシュ……と。

 アシュロンは竜族のスゴイ人、いやスゴイ竜らしいです。

 しかし、どんなにシリアスでもどこかに変なおもむきを残すのが、この作者らしさでしょうか。
 思わず吹いてしまったのは、「お前はこの二人より頭がいいな」のところでした。リアクションもイカス!
金色のガッシュ!! 30

著者名:雷句誠(著)
出版社:小学館
出版年:2007.09
ISBN :9784091211859
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2007年09月17日

読了メモ:Wishing Moon(上)

 ルルル文庫の翻訳シリーズ。献辞が「ロイド・アレキサンダーへ」(もちろん「ロイド・アリグザンダー」のことですよね?)だったので、買ってみました。

 主人公は、両親を亡くして物乞いとして生きていくしかなくなった孤独な少女。学者だった父について王宮を訪れたとき、王女様に会ったことがあることを思いだし、あんなに美しくてお優しそうな姫様ならきっと窮状をみかねて助けてくれるに違いない、と思いついて王宮に侵入……しかし実はワガママ娘だった王女様、入り婿のアラディンが大事にしている古ぼけた魔法のランプをヒロインにエイッと投げつけたから、さぁ大変。

 もちろん、魔法のランプです。で、お願いをかなえてもらいながら、なんとかその場その場の情況を凌いでいくわけですが……。

 うーん。
 なんだかこう、年若い読者を正しい方向に導こうという姿勢のもとに書かれているような。教訓臭が強いというか。四十過ぎのオバハンが読むにはキビシイわ〜って雰囲気が鼻についてしまいました。
 ターゲット読者層ではないので、このへんはしかたないんですけどね。
Wishing Moon月に願いを 上

著者名:マイケルO.タンネル(著)
東川えり(訳)
出版社:小学館
出版年:2007.08
ISBN :9784094520019
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読了メモ:ヒンドゥー・ナショナリズム

 インド/パキスタン間緊張の背景を読みとく、インド側からのひとつの見かた。

 いやー、これすごく面白かったです! 著者が自分の人生と重ねあわせながらインドでの調査をおこなう前半と、本全体の結びの部分は、とてもよくできた紀行文あるいは体験記として情緒的に「読ませる」内容になっているので、あまりこういう問題には興味ないし……という人にも入りやすく、読み終えたときに強い印象を残すと思います。

 著者が実際に宿舎に泊まりこむなどして調査したRSS(民族奉仕団)の身体訓練の話から、整列や行進などの基本的な「動き」は戦闘のときに兵士として必要になるもの……しかし、かれらより上手に「回れ右」ができて、みんなの見本になるようにちょっと前に出てやってくれと指導者にたのまれる「日本人」の自分とはなんなのか、まで考えてしまうわけです(著者の説明によれば、日本でも「官軍」として最初に徴兵された農民たちは動きがばらばらで使いものにならなかったから、それで学校を作ってすぐに整列の訓練がなされたということのようですが)。

 なんでも、問題を自分に引き寄せて、ちゃんと「自分の中で考えている」、というか。そういう姿勢に好感をもちました。

 もとはといえば、知人が『中村屋のボース』を読んだけどおもしろかった! といっていたところから、ネット書店でその本を検索し、ハードカバーだったので(……スミマセン。ヘタレで)、同じ著者の新書を選んで買ったのでした。
 うーん。でも『中村屋の〜』も買うべきかもしれない。と、思うくらいおもしろかったです。
ヒンドゥー・ナショナリズム

著者名:中島岳志(著)
出版社:中央公論新社
出版年:2002.07
ISBN :9784121500571
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2007年09月16日

読了メモ:赤き死の訪れ

 アセルスタン托鉢修道士&ジョン・クランストン卿コンビの中世ロンドンを舞台にしたミステリ、第二弾。

 今回、惨劇の舞台となるのはロンドン塔です。ロンドン塔は二十年ほど前に行ったことがあるのですが、あそこのなにが怖いって、階段がすり減ってるんですよ! ロンドン塔に限らず、名所旧跡の石の階段、すり減って妙に斜めになったり中央がくぼんだりしているので、気をつけないと足を滑らせそうで怖かったです。
 ……そういう恐怖か! と、自分でつっこまざるを得ない。

 いやあ、堪能しました。ジョン卿の胃袋に感動。なんという食事シーン連発。
 人はものすごい食欲に接すると感動するのかもしれないなぁ、とちょっと考えてしまいました。生き物としての根源的な部分のひとつに直結しているからかなぁ、食べることが。
 あり得ないくらい飲み、酔っぱらい、食べ、げっぷし、危急のときには強いけど妻には弱いジョン卿万歳。
 節制を旨とするアセルスタン托鉢修道士とコンビを組んでいるから、この大食がまた映えるんですよね。

 前作がお気に召したかたなら、間違いなく今作も楽しめると思います。
赤き死の訪れ

著者名:ポール・ドハティー(著)
古賀弥生(訳)
出版社:東京創元社
出版年:2007.09
ISBN :9784488219031

本家サイト感想文一覧 63870 ポール・ドハティー
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2007年09月14日

読了メモ:バビロニア われらの文明の始まり

 買ってあったのと目があってしまったので、寝る前に一章ずつ読みました。〈知の再発見双書〉、絵で読む世界文化史の62です。図版が多いので、本文を読んだり図版の注釈を読んだり、両方いっぺんにやろうとして疲れるのでなかなか進まないという……文字の量が少ない割に、読むのに時間がかかるタイプの本です、わたしにとっては。
 ただ、実際の粘土板写真(楔形文字が刻印された)がたくさん見られるのは、やっぱり魅力かな〜。わくわくします。

 監修は松本健氏。わたしが読んだ中では、NHKの『四大文明 メソポタミア』(→感想)の人です。

 タイトルはバビロニアですが、バビロニア一国に留まらないメソポタミア全般にふれている部分も。ギルガメシュやアトラ・ハシースの簡単な内容紹介もあります。
バビロニア

著者名:ジャン・ボッテロ(著)
南條郁子(訳)
出版社:創元社
出版年:1996.11
ISBN :9784422211220

本家サイト感想文一覧 63870 ジャン・ボッテロ
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2007年09月13日

あの子の腕は虹の続き

『罪と罰』全三巻があんまりよかったので購入。
 んまー。
 んまぁあああ!
 これもよかったわ!

 子供向け番組の「歌のおねえさん」として歌とピアノを担当する女性が主人公。
 その番組は、若干、大人の視聴者も見込んでいる……とはいえどうしても「歌のおねえさん」。アーティストとしてもっと幅広い層に自分の歌を聞いてほしくて、デモを作ってはプロデューサーに渡す、「へこたれない」「ガッツのかたまり」「なせばなる」の彼女。そこへ、「歌のおねえさん」としての仕事のファンだ、という男の子があらわれる。

 と、いう話で、今回は不思議な出来事もなにも起きないのですが、でもよかった〜!
 残りの本も大人買いすることに決めました。うっはっはっ!←働けよ。
あの子の腕は虹の続き

著者名:鈴木有布子(著)
出版社:新書館
出版年:2006.12
ISBN :9784403618536
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江南行

 コミック三国志マガジンで連載されていた作品です。つまり、三国志もの。それも三国志の中ではマイナーといわれる呉を中心に扱っています。主役は魯粛。渋い……。
 なにやら評判が良いようなので買ってみました。わたしは三国志専門漫画雑誌を買うほど濃いマニアではないのですが、おもしろそうな作品が単行本化されていたら買おうかな、程度には三国志好きなのです。

 で、これですが。うっは〜。いいもの読んだ〜!
 鋼鉄のおかげで呉について勉強せざるを得なかったわけですが、おかげで勉強前よりも感心できたような気がします。いいトコ突いて、いいお話に仕立てていると思います。素晴らしい。
 もしも拙作(『呉書異説』)で呉に興味をもたれたかたがおいでになりましたら、次はこの漫画をお勧めしたい、というくらい、わたしは気に入りました。
 短編の連作という形式をとっているので、これだけで独立して読めます。が、三国志の展開を知る者としては、ここからが……ここからがッ! 気になる! わけです。

 コミック三国志マガジンといえば、『鋼鉄三国志』の漫画版が連載されていた雑誌ですが、紙媒体での発刊はストップ中。オンライン形態に移行するようです。
 どうやら、オンラインでも佐々木泉さんはお描きになるようなので、原稿がたまったら、また単行本化されるのかなぁ。楽しみに待ちます。
江南行

著者名:佐々木泉(著)
出版社:メディアファクトリー
出版年:2007.03
ISBN :9784840116916
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2007年09月12日

どーする!?わんこ 1

 那須雪絵さんて最近『魔法使いの娘』しか描いておられないのかな〜、と検索してみたら出てきたので買ってみました。
 チワワを題材にした、四コマまんがです。

 実家ではインコ、猫、犬、といろいろ飼っていたので、あーわかるわかるという部分もあり、チワワは飼ったことがないので、これは未体験ゾーンだな〜という部分もあり。
 実話を元に構成されているそうで、さもありなんという感じなんですね。なにか思いだすなぁと思ったら、アレだ! 『ハムスターの研究レポート』だ! あの「冷静に観察している視点」に近いものを、感じました。おもしろがったり、チワワにメロメロだったり、感情が動いていないわけではないんだけど、でも「観察者」の部分は客観的でいられる程度に距離をたもって別に存在している、……うーん、うまく説明できているんだろうか。

 とにかく、おもしろかった〜。買ってみてよかったです。
どーする!?わんこ 1

著者名:那州雪絵(著)
出版社:竹書房
出版年:2006.01
ISBN :9784812464236
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〆切の話とか

 ここから、ここへ行って、最後にこちらへ辿り着いたのですが。
文学作家には〆切がないか
書き下ろしの〆切は比較的ゆるやかなはずですが、雑誌掲載作の〆切はタイトに来るはずです。でないと、雑誌に真っ白い「メモ帳」部分ができてしまいます。
文学作家であれば、一作に充分な時間をかけることだけは可能なのか
いいえ。一作にいくらでも時間をかけることができるのは、ジャンルに関係なく、以下のような条件を備えている作家だけでしょう。
  1. 小説以外に食べていける収入がある
  2. いつ作品を持っていっても「出版しましょう!」といってくれる版元と編集者がいる
ライトノベル作家は〆切があるからたくさん書くのか
はい、であり、いいえ、でもあるでしょう。〆切がないと完成させるのは大変、という人の方が多いです。ですが、専業作家になりますと、一定のペースで書きつづけないと食べていけませんので、そちらの方が切実な理由となります。

 欧米にくらべて日本の作家が多作である場合が多いのは、日本語が流通し、日本語の小説が読まれる「日本語圏」があまりにも狭いからだと思われます。
 売れる部数の上限は、おのずと知れているわけです。

 こまかく説明しようとするほど、ケース・バイ・ケースという話になっていってしまいますので、敢えて最低限の一般論でまとめました。ただし、わたしの経験と知識が絶対であるという確証もありません。
 ご参考程度に、お読みください。
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2007年09月11日

読了メモ:戦う司書と虚言者の宴

 どうせ二冊たまってたんだし、と、つづけて読んでみました。
 でも、一冊前とこれよりも、これと、次(現時点ではまだ出版されていませんが)をつづけて読みたかったような……。引き具合が! 次の本を読むまでに忘れてしまいそうで恐ろしいです。

 なにしろ、先の展開がさっぱり読めない話。そこが魅力なんですけど、でも、ということは、ですよ。
 記憶力がふにゃららであると「えっと……どうしてこうなったんだっけ?」について、憶測が効かない! ということですよね? おそろしや。 

 しかし、「艶女、激突。」って帯のコピーは、ちょっとなんだか。アデージョ、とルビふってないだけマシですが、やや読む気が萎えました。
 まあ、わたしの気が萎えようがどうしようが、これの方がより多くの読者様にインパクトを与えて惹きつけるのであれば、それはそれでいいんですが。そうなのかなぁ。
戦う司書と虚言者の宴

著者名:山形石雄(著)
出版社:集英社
出版年:2007.08
ISBN :9784086303729

本家サイト感想文一覧 63870 山形石雄
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2007年09月10日

読了メモ:戦う司書と荒縄の姫君

 もう次の巻が出ちゃったよ〜……早く読まなきゃ、読まなきゃ、と思っていたのだけれど、今日になってしまいました。まあ、急がなくてもおもしろいものはおもしろいしね!

 ……だったのですが。たらたらとライトノベル系の感想文サイトを回っていたら、キャラクターの誰某が死ぬなんて〜! と、名前を明記しているところがあったのですよ。冒頭を読めばわかるからいいよね、と。その感想を見た時点では、わたしはまだこの本を読んでいなかったので、かなりの衝撃でした。

 気を取り直して本の方を読んでみると、たしかに冒頭も冒頭。p.20に、「誰某が死んだ」という記述があるのですが。これ、どうなんだろうなぁ、と唸ってしまいました。

 ネタバレの基準って、難しい。

 少なくともこの本の感想を書くときに、わたしはその20ページめですでに死を明言されてしまうキャラクターが誰なのか、名前をしるすことはないでしょう。でも、実際に、読者として他者の感想をみていなかったら、どうしただろう?
 あぶないな〜、と思うんですよね〜。ペラッと書いてしまったかもしれません。
 物語前半の展開については、そんなに伏せずに感想を書くことにしているので……でないと、おもしろかった! とかそれ以上のつっこんだ感想を書くにあたって、「ここが」「このように」と実例を示せないし。

 でも、後半だけ伏せればいいってもんじゃないよなぁ、と。あらためて、ネタバレの範囲について深く考えるきっかけになりました。
 あとは、まだ読んでない本の感想は見るな、って自衛手段もあるんですけど、更新された内容はみんなパーッと見ちゃうしなぁ。それに、まだ読んでない本の評判も知りたくないですか。優先順位とか決める参考にしたいし……。
 となると、リスクは覚悟しろ! って話になるんでしょうね。むむむむ。

 あ、本自体はすごく面白かったです。いつものように、〈戦う司書〉シリーズそのものでした。先が読めなくて素晴らしい。なんとか脱落せず、次の巻も読みたいと思います。
戦う司書と荒縄の姫君

著者名:山形石雄(著)
出版社:集英社
出版年:2007.04
ISBN :9784086303521

本家サイト感想文一覧 63870 山形石雄
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罪と罰 3

 月が変わって「ネット書店予算」がクリアされたので、ポチりました。
 そして「わーい、届いた」と箱から出して、そのまま行方不明に……(実話)。

 ようやく発見したので読みました。『罪と罰』は、三巻で完結です。おなごり惜しや……。
 たいへんに心癒されるシリーズでした。最終巻はどうまとめるのかなと思っていたのですが、なるほど〜、こうくるのか〜。描きおろしも微笑ましい話でよかったし、いいもの読ませてもらいました! 感でいっぱいです。

 なんかこう、読み終わったあと、本に向かって「ありがとう」っていいたくなってしまうような、そんな作品でした。ありがとう!
罪と罰 3

著者名:鈴木有布子(著)
出版社:新書館
出版年:2007.06
ISBN :9784403618697
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2007年09月09日

ワンピース 47

 あいかわらず、おばけワンダーランドでの冒険がつづいておりますワンピース。今回、表紙わかりづらかったなぁ……本屋でスルーしそうになりました。新刊が出ているはず、と知っていて探したのでなければ、見過ごしていたかもしれません。

 ガイコツ剣士の過去と目的とか、改造ゾンビの作成方法とか、いろいろ明らかになりました。
 この先は、ハードな戦闘が待ってるんでしょうね。「肉」の人は強そうですが、最強なのはネガティヴ思考に陥らせてしまうアレのようにも思います。あれは怖いな〜。
ONE PIECE 巻47

著者名:尾田栄一郎(著)
出版社:集英社
出版年:2007.09
ISBN :9784088744117
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2007年09月08日

お伽もよう綾にしき 3

 フラフラと本屋に行ってみたら発見。うわ、出てたのか、あぶないあぶないラスト一冊! 入ってよかった本屋さん! というわけで、楽しみに読んでいるジャパネスク・ファンタジーの第三巻です。
 作者らしく、ドジも踏むけどとにかくまっすぐで、けんめいで、放っておけないヒロイン、とにかくほれぼれするヒーロー、そして凄みのある悪役ときちんとロールが配分された見事な構成です。

 でもこの巻の展開は予想外でした。兄弟弟子だったという設定で、ここまで踏みこんでくるとは思いませんでした!
 むむむむむ、やられた〜。まさかこのキャラクターが、こう動くとは。

 話は「つづくッ!」と引きで終わっております。とほほ。次の巻、早くこ〜い……。
お伽もよう綾にしき 3

著者名:ひかわきょうこ(著)
出版社:白泉社
出版年:2007.09
ISBN :9784592183235
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2007年09月07日

ロビン・ホブ氏 Q&A 公開しました

 拙ブログ上で募集しました、ワールドコン企画と連動した「ロビン・ホブ氏 Q&A」ですが。
 事前にメールでかわされた質問と回答を、ひかわ玲子さんからお送りいただいたので、本家サイトの方に公開しました。
 ご協力くださったみなさんに、感謝します!

 http://usagiya.cside2.com/notes/rnote.php?u=info/20070907.htm

 当初はこちらに書きかけたのですが、そういやこのブログって、前になんだか面倒になって一気消し〜、を、やらかしたことがあったな、と思いだし……。
 本家サイトであれば、たぶんわたしが公式にネットと関わるのをやめない限りは保つんじゃないかな? と思いましたので、あちらにアップすることにしました。

 清書(? XHTML化のことですが)しながら、物理的限界の問題とは関係なさそうな薄さで、邦訳ファンタジーは分冊されていることがあるのです……と、つぶやいたことであります。
posted by うさぎ屋 at 22:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

2007年09月05日

読了メモ:時のかなたの恋人

 プロットが一本終わったので、自分を甘やかすことに決定。ロマンス成分を補給するべく読んでみました。
 一大ロマンスらしいと聞き込んで入手した一冊なのです。

 読んでみますと、結局、たしかに一大ロマンスではありました! 手ひどい失恋――というか、なんというか。ああ、この冒頭のヒロインが置かれている情況が、いまひとつ「自業自得じゃないの?」感が強くて、感情移入しづらいのは、マイナス・ポイントかなぁ――をしたヒロインの前に、ニコラス伯爵を名のる男が突然あらわれて、という話。なんとヒロインは彼の墓の前で泣きくずれたせいで、死ぬ直前のこの伯爵様を現代に召喚してしまったらしいのです。
 どうも陰謀にはめられたらしき伯爵を救うため、現代で調査を開始する二人のあいだには、なんとなくロマンスらしきものが生まれて……という展開です。

 ロマンスとしては素晴らしかったです。

 ただ、ですね……。タイムトラベルに、ほんっとーになんの理由づけも説明も解明もないので、わたしの中に住み着いている小鬼が「ねえなんで?」「ねえどうして?」「ねえどうしてなの?」とうるさくてたまらず。
 この小鬼がどっかに行かない限り、心の底から楽しめないものが多過ぎる! と思ったことでした。うぬぅ。ニコラス伯爵はかっこいいんだけどな〜。
時のかなたの恋人

著者名:ジュード・デヴロー(著)
幾野宏(訳)
出版社:新潮社
出版年:1995.12
ISBN :9784102476017

本家サイト感想文一覧 63870 ジュード・デヴロー
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2007年09月03日

グリーンゲイト物語 3

 あれっ、そういえば3巻を読んでませんでしたよ。と気がついたので、読みました。
 全三巻、グリーンゲイトのお話はこれで終わるのですが、シリーズとしての「結末」というものがあるわけでもないので、今もどこかにグリーンゲイトという不思議な町があって、変テコな秘密を抱えた人たちが暮らしているんじゃないかな、という気分に浸れるのがいいですね。

 しかし、「住民誰もがかならず秘密を抱えている町」「プロポーズの言葉にかえて、自分の秘密を好きな相手に告白する」という基本設定だけで、これだけバリエーションを描けるのはスゴいよなぁ……。
グリーンゲイト物語 3

著者名:めるへんめーかー(著)
出版社:朝日ソノラマ
出版年:2007.05
ISBN :9784257724308
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2007年09月02日

架カル空ノ音 2

 い・や〜。

スゴイからみんな読め。


 ……くらいの勢いで。今回は、滅びに瀕していると見える「鳥人族」が、如何にして前回の「破滅の日」を生き延びたか、という話が語られます。
 過去の話で、もう動かしようのない結末が見えていると読者は(そしてその場面での聞き手である、人間のジャックも)わかっているのに、いえ、だからこそ、必死に未来を探しあてようとする若き日のケイヴやリヴァー、ベアの姿がせつない。かれらを導く立場だった大人たちの姿が、痛々しい。
 そして、とてつもなく凛々しい。

 相変わらず、不幸な未来が待ち受けていそうで怖いとは思う惰弱な読者なのですが、鳥人族の文化がきっちり描かれている点も素晴らしいし、ネームの文章も美しいです。言葉の選択に気をつかっておられるな、と感じる部分が多々あります。
 堪能いたしました。おとなしく三巻を待ちたいと思います。
架カル空ノ音 2

著者名:吟鳥子(著)
出版社:エンターブレイン
出版年:2007.09
ISBN :9784757736962
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2007年09月01日

怪・力・乱・神 クワン 6

 クワン6巻です。近所の書店さんで買いました。
 前巻の最後で曹操と再会していたので、おお、「いわゆる三国志」っぽい展開になるの!? と思っていたのですが、この巻の冒頭であっさり曹操の前から姿を消してしまいました。
 ……なんのために曹操が出てきたのぉ〜。これも伏線なのかな……。

 于吉 vs 左慈の、これは本気じゃないんだろうなぁというトンデモすごいバトル・シーンが楽しかった! ハチャメチャというか、なんでもアリというか、……ひとことでいうと、おもしろい!

 次が最終巻だそうで、拡げた風呂敷を畳みにかかっているようです。どうなるんだろうなぁ。
怪・力・乱・神クワン 6

著者名:志水アキ(著)
出版社:メディアファクトリー
出版年:2007.08
ISBN :9784840119399
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献本御礼:眠れる神々の道へ

 ひかわ玲子さんよりお送りいただきました。ありがとうこざいます。
 順調に続刊が刊行されているようで、なによりであります。

 刊行ペースに読書ペースが全然追いついてなくて、すみません……。
眠れる神々の道へ

著者名:ひかわ玲子(著)
出版社:小学館
出版年:2007.08
ISBN :9784094520224

 以下ただの日記。

 やっと本を読むぞぅな感じになってきて、感想文もそれなりのペースでせっせと書いていたのですが、今またプロット〆切前で「読むモード」から「書くモード」に切り替えてます。プロットが通ったら通ったでまた書きはじめるからアレですよね。

 ……だから隠居したいんですよ〜。書くと読めなくなるし。
posted by うさぎ屋 at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 刊行予定