2007年06月29日

群青学舍 2

 昨日読み終わっていたのですが、書き忘れました。前にスゴイ、スバラシイ、二巻待ち遠しい! と書いていた本の二巻です。末尾をみると、三巻も刊行予定のようなので、待ち遠しい!

 相互に関連のない短編集なので、1を読んでいなくても問題ありません。
 ただし、この2巻の中では「北の十剣」が連作となっています。というか、全体の半分以上が「北の十剣」で占められています。
 亡国の王女とか、裏切りとか燃えるー! きゃあきゃあ、と転がりまわる勢いです。インターミッション的に、ラフ・タッチの漫画(よく描きこんだネームくらい、というか……)が挟まれているのですが、そこの「王都へ」が燃えます! 我らの剣をお預けします! 言ってみたいものよのぅ……剣とか持ってませんが。持っていても使えませんが。

 ロマンス的には冒頭の「ニノンの恋」も外せませんが、いちばん好きなのは「彼の音楽」かな。こういう、なにかを好きな気もちが大事なんだということを思いださせてくれる作品には、やられます。
 古くは坂田靖子氏の『パエトーン』然り、森脇真末味氏の『ささやかな疑問符』然り。
群青学舎 2巻

著者名:入江亜季(著)
出版社:エンターブレイン
出版年:2007.06
ISBN :9784757735811
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2007年06月27日

鋼鉄三国志 1

 ハイ、ノベライズさせていただいたのと同じタイトル。こちらはコミカライズです。漫画はアニメの放映開始に先立って連載が始まっていたので、どんなものなのかなぁ、と買ってみました。すみません、雑誌まではフォローしていなかったので。

 ストーリーは、ほぼアニメと同じと言ってよい、と思います。

 読みながら、これ時期が時期だから動画は見ないで描きはじめたんだろうなあ、設定画とシナリオだけってつらそうだなあ、……とか、そんなことばっかり考えてしまって、全然無心に読めませんでした。あきらかに自分の責任です。スミマセン。いや、謝ることないんですが、なんとなく。
鋼鉄三国志 1

著者名:鋼鉄三国志プロジェクト(原著)
KYO(画)
出版社:メディアファクトリー
出版年:2007.06
ISBN :9784840119191
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ANYWHERE BUT HERE ここではない★どこか 1

 大きめの本屋に行ったのですが、睡眠不足で自分がなにを探していたのかさっぱり思いつかず、まあ目にとまったものを買えばよいではないかと前向き思考に切り替えてザッと売り場を見渡したところ、発見したのがこの本でした。

 さっそく買って読んだのですが、最初の話が、日常から逃げ出そうとしている作家先生が主人公で、うわぁいきなり身につまされるタスケテ! って感じで参りました。
 もっとも、わたしは山へは行かずに、家の中で自分の中身だけどっか行っちゃうんですけど。

 一作ずつ独立して読めるものが多い短編集なので、一気に読むなんてもったいないことをせず、ちびちび読めばよかったかな、と思います。
山へ行く

著者名:萩尾望都(著)
出版社:小学館
出版年:2007.06
ISBN :9784091670274
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読了メモ:日本語の歴史 1

 どうやら体内時計が大変なことになってしまったらしく、一向に眠くなりません。この本なら! と、何ヵ月かかけてようやく五分の四ほど読み進めた『日本語の歴史 1』にたよってみましたが、なんと読み上げてしまいました……。

 おもしろいのは、おもしろいのです。興味深いのですが、ふつうは眠いときにさくさく読めるような本ではないのです。たぶん、ちゃんと目が覚めていてもさくさくは読めません。読んでいるよりも、いま読んだことについて考えを巡らせている時間の方が長くなるので、寝転がって読めば、しぜんと眠くなるはずです……今朝は駄目でしたが。
 これは四十年以上前の本(わたしが生まれる前ですよ!)の復刊ですが、「日本語」という言語の歴史を多面的にとらえた意欲的な著作だというふれこみで、どれどれ、と買ってみたわけです。こうやって「どれどれ」と買うから家中本だらけになってしまうのですが、まぁいいですよ。ねぇ?

 この第一巻は、日本語の成立から語り起こしているため――日本語とはなにかに留まらず、日本人とはなにか、という問題についてもきちんとふれています――言語学というより、なにか我々がいる現在に至る「当たり前過ぎてふだんは意識されていない」無数の事象への気づきだらけの本、という感じです。

 仕事とは関係のない本を読んでいたつもりだったのですが、なんと最後の方には『魏志倭人伝』をとりあげて「記録された最古の日本語」についての考察をめぐらす部分もあり……結局、仕事から離れられないなぁと苦笑してしまいました。
 説明するまでもない気もしますが、『魏志倭人伝』の「魏」は、「魏・呉・蜀」の三国時代のあの「魏」です。歴史書「三国志」(いわゆる正史)の中でも、「魏」の歴史を取り扱った「魏志」の中に立っている伝のひとつとして「倭人伝」があるわけですね。
日本語の歴史 1

著者名:亀井孝(編集)
出版社:平凡社
出版年:2006.11
ISBN :9784582765953

本家サイト感想文一覧 63870 亀井孝
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2007年06月26日

怪物王女、呪街 1

 へろへろの状態で読んだコミックスです。なので、感想もこう……ボーッとしてます。すみません。『呪街』も『怪物王女』も、ヤバい女の子が主人公という点は同じです。こんな共通項でくくっちゃっていいの? というくらい、読み味は違いますが。

『呪街 1』の方は、強い呪力を持っているため、一般人のあいだでは暮らせない(すぐ周囲が死んじゃうから)人々が集まって、ひっそりと呪い/呪われ/殺し/殺されしている街のお話。政府に保護されていますが、まあ暗殺とかにうまく応用できたらスゴイヨネ? って意図があるのかもという雰囲気がぼんやり感じ取れます。
 絵はなんとなく不安定な感じなのですが、その不安定さが逆に作品の雰囲気にバッチリ、と思いました。
呪街 1

著者名:惣本蒼(著)
出版社:講談社
出版年:2007.06
ISBN :9784063144581

『怪物王女』の方は、アニメ化もされている作品ですが。どうやら吸血鬼の王族(?)っぽいお姫様が、交通事故(原因=姫)で瀕死になった主人公の少年に血を与えて下僕となしたため、少年はいくらでも死に放題(生き返る)。でも何日かして血の効力がきれるとほんとに死んじゃうので、お姫様から離れられない! でも、姫と一緒にいるとしょっちゅう死ぬんだけど!! という設定です。
怪物王女 1

著者名:光永康則(著)
出版社:講談社
出版年:2006.02
ISBN :9784063730104
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2007年06月25日

初稿を入稿しました

 で、一日おいたら校正が始まるわけですが……。
 昨日は完徹して修正……と、例によってページ数あわせの原稿量削減作業をやっていたので、今日はへろへろです。へろへろ過ぎて、うひょ〜、って感じです。

 ガッシュのほかにも何冊か漫画を読んだのですが、山をみて「えーと、どれ読んだんだっけ?」と首をひねっている感じなので、駄目駄目です……感想はまた明日にでも。たぶん『怪物王女』と……『呪街』! それだ! それ読みました。ハイ。

 それより疑問なのは、この状況でちゃんとチェックできてるの? ということだったりするんですが……まあ、まだ二回校正できるから!

 が、がんばるぞー。おー。

 タイトルは『鋼鉄三国志 呉書異説』となります。
 コナミデジタルエンターテインメント様より、来月27日発売の予定です。
 今年四月より放映中のアニメーション『鋼鉄三国志』のノベライズですが、例によって原作の「前史」となります。アニメ本編のファンのみなさまにはもちろんのこと、アニメをご覧になっておいででないかたにも、それなりに三国志ものとして楽しんでいただけるよう心がけて書きました。
 それが実現できていれば、よいのですけど……。校了までは、あと十日余りです。頑張ります。
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金色のガッシュ!! 29

 ファウード編、終了です。
 そして、もう次の展開に。
 生き延びている王様候補の魔物が10体となった模様。半分くらいは「知ってる面々」ってことになりますよね。今までは、ガッシュとそっくりのゼオン、という存在が敵としてクローズアップされていたわけですが、この後はどういう設定を持ってくるのかなぁ。読ませる作者だけに、気になります。

 ファウード一件落着後、インターミッション的なパートでは、ゼオンのパートナーだったデュフォーには感動的なドラマが待っているのに(「お前はあれだ」のところで、ジーンとしちゃいましたよ)、清麿……いや、むちゃくちゃ笑いましたが、しかし清麿……。
金色のガッシュ!! 29

著者名:雷句誠(著)
出版社:小学館
出版年:2007.06
ISBN :9784091210777
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2007年06月24日

エヴァンゲリオン 11

 カヲル君さようなら。

 そろそろ、まとめて読み返さないと、いろいろとわからない部分が。いや、読み返してもたぶん、わからないことはわからないままなんだろうな、という作品ではありますけど。

 もうちょっとで終わるなら、終わったときにまとめて一気読み〜! が、望ましいのですけど、問題はそれまでわたしが追っていられるかとか、既刊を見失わずにいられるのかとか、そのあたりかもしれませぬ。むぅ〜。
新世紀エヴァンゲリオン Volume11

著者名:貞本義行(画)
GAINAX(原著)
出版社:角川書店
出版年:2007.06
ISBN :9784047139343
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もやしもん 5

 おまけつきも出版されていたんですねぇ。チェックしたのにすっかり忘れて、通常版を買いました。
 そういうわけで、菌が見える漫画です。今回は、お嬢さまがおフランスに拉致されたり、野菜を手に入れるために主婦軍団がタックルかましたり、帰国子女がどぶろく醸して売ったり、という感じ。
 笑ったのは、チーズの棚を覗いた主人公が「見えねぇ」とつぶやくところでしょうか。

 つまり、菌がびっしりついてるのでチーズ本体が見えない。と。
 そりゃ色も形もわかんないだろうなぁ……。
もやしもん 5

著者名:石川雅之(著)
出版社:講談社
出版年:2007.06
ISBN :9784063521924
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しゃにむにGO 26

 メインの皆がそれぞれ気もちに整理をつけて動きだす巻でした。
 悩みが完全に解決して消えて二度と出てこない、なんてことはない……だろうけど、目の前の問題には区切りをつけて、折り合いをつけて。
 車椅子テニスで打ち合うシーンとか、たぶん言葉でやりとりするのは別種の「なにか」が通い合ってるんだろうなというのが感じられて、よかったですね。ノンバーバル・コミュニケーション、といえばいいのかな。

 最後の笑顔に、ちょっとウルッとしてしまいました。努力が報われて、ほんとによかった。
しゃにむにGO 26

著者名:羅川真里茂(著)
出版社:白泉社
出版年:2007.06
ISBN :9784592183662
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2007年06月23日

読了メモ:ドレスデン・ファイル 魔を呼ぶ嵐

 初稿上げたので(まだ入稿前の調整が残ってますが)、小説でも読もうと手にとってそのまま一気読み。

 主人公は魔法探偵。いやほんとうに。王道と言っていいハードボイルド風設定をクリアして(不幸な生い立ち、なにやらとり返しがつかないくらい恐ろしそうな過去、年中すかんぴん、女には優しいのにあまり女運が良いとは言えない、なのに出会う女出会う女すべてイイ女、ボロ車に載ってる、仕事に不自由してる、などなど……)、しかし魔法使い。
 銃器の代わりに魔法を使う探偵の弱味のひとつは、彼が近寄ると機械がすぐ不調を起こしてしまうこと。ボロ車がボロなのも、しょっちゅう故障しているからですし、彼に慣れている人など、彼をオフィスに入れる前に電子機器のコンセントをひっこ抜く勢いです。
 そんな彼のもとに訪れた、ちょっと胡散臭い「失踪人探し」の依頼、馴染みの警部補に意見を求められた魔術による殺人、そして街の暗黒街を牛耳るマフィアのボスとの対決、さらには彼が魔法使いとしての道を踏みはずしていると決めつけている監視者による、白の評議会への告発……と、雪だるま式に厄介な事件が厄介さを増していく展開もまた、ハードボイルドの王道設定ながら、細部を構築しているのは魔法そのもの。
 頭蓋骨に入った知識の精霊、パンやはちみつが大好きな妖精、絶大な力を誇る女吸血鬼などなどの超自然的存在もサービス心旺盛に登場して、満腹になれる一冊でした。

 ちょっと不満なのは、モーガンがアホ過ぎるということですか……逐一主人公の行動を見張っているのだとしたら、どう考えても彼が犯人じゃないのはすぐわかると思うんだけど!
 あと、主人公がなんでも自分で抱えこむのも、ちょっとどうかと思いましたが(それで事態がよけいややこしくなるので)、それもまたハードボイルドの王道的な展開なので、そこは文句をつけるところじゃなさそうな気も。
ドレスデン・ファイル

著者名:ジム・ブッチャー(著)
田辺千幸(訳)
出版社:早川書房
出版年:2007.06
ISBN :9784150204457
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2007年06月22日

(株)魔法製作所は全四巻?

〈(株)魔法製作所〉シリーズといえば、『ニューヨークの魔法使い』『赤い靴の誘惑』として邦訳が二冊刊行され、当ブログでもはげしくプッシュしまくった挙げ句、皆様にご好評いただいている「現代社会に生きる負けるもんかOLが、その『まったく魔法が効かない』特異体質のおかげで魔法使いの会社にスカウトされる」という、ラブ・コメディ(と言っていいんだろうか……)ファンタジー作品です。

 翻訳を待たずに英語版で読んでいる(本国ではもう三巻が出ているそうです)友だちに教わったのですが、著者のブログのFAQ(2007-06-19更新)によれば、
Is Book 4 the end of the series?
It's not the ending I planned for the series, but if that is the last book, I think it has a satisfying ending that wraps up a lot of things. It just doesn't complete the story the way I want to. Unfortunately, though, the sales of the earlier books in the series have not been at the level my publisher is happy with, and bookstores decreased their order of the third book in the series, so the publisher said no to my proposal for a fifth book. As things stand now, book 4 will end the series.

 他の部分もざっと目を通していただければおわかりかと思いますが、要は「期待されたほどのセールスに達しないので、四冊で終わりにしよう」というのが版元の考えのようです。
 そして著者は、四冊だと構想していたラストが書けないわね、とのたもうている模様。

 な、な、な、なんですってー! オーウェンと、あと二冊でお別れしなきゃいけないなんてそんなひどい。
 というか、何処も同じ世知辛い出版状況……。

 しかもこの人、二冊めまでお読みいただければおわかりのように、たいへん緻密に伏線を張るタイプの書き手です。
 要は、構想していたラストに向けての伏線がたぶん無駄になるよ……。
 もったいなさ過ぎるー!
 ちなみに、三巻も読み終えると一巻と二巻を読み返したくなる出来だそうで……推して知るべし。

 英語でじかに読めるよというかた、是非是非 Shanna Swendson の本をよろしくお願いいたします。むっちゃくちゃ面白いんです。保証します。なんとか奇跡が起きて、著者が構想していたラストまで辿り着いてほしい!

 邦訳はシリーズ二巻まで出ています。感想はこちらになります。
 63870シャンナ・スウェンドソン感想一覧
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2007年06月19日

読了メモ:大唐帝国

 先日の、『風の王国 波斯の姫君』の感想で、読みかけていると書いていた『大唐帝国』を、ようやく読み終えました。
 先に書いたように、扱っている範囲は唐のみではなく、三国鼎立から始まり、おおよそ唐代までつづいた「中国中世史」となります。ただし、中国史において「中世」をどこからどこまでと看做すかは、学派によって異説もあるとのことで(ちょうど知人にそういう話を教わったばかりだったので、ああ、このことかと思いました)、誤解を避けるために「大唐帝国」というタイトルを採用したとか。
 ……いやでも、これはこれで誤解を招くような。てっきり、分厚い文庫一冊みっちり唐代の話かと思いこんで買う人が、きっといると思うのですよ。

 ちなみに、いわゆる三国志的な範囲だけで、100ページくらいあります。
 唐代に突入するのは、319ページから。この間の200ページで、王朝がどっこどっこ興ったり滅びたりしています。たぶん、「三国志後」の展開に興味をもった人にとっても、かなり楽しめる本ではないかと思います。
 そして、唐代自体は100ページに満たない程度の記述になっているので、「やばい、〈風の王国〉のネタバレになるのでは?」は、杞憂でした。逆に、文成公主は一行でかたづけられちゃってツマンナイ! とか、それくらいです。

 宮崎市定氏の文章は、論旨も明快で捩れが少なく、かつまた表現も洒脱さが感じられ、わたしはかなり好きです。
 史観と、それを支える該博な智識が素晴らしいのはもちろんのこと、やはりそれを人に伝えるための文章が巧みであることは、読者にとっては嬉しいものです。
 ぱらりとページをめくっただけでも、たとえば「その活動は虎に翼が生じたごときものである(p.395)」とか。いい表現が随所に出てきます。

 中央公論新社(当時は「新社」じゃなかったと思いますが)から『世界の歴史 6』として出版されたものが、河出文庫から出し直された、……と考えてよいのでしょうか。初版のデータが文庫自体に記載されていないように思います。著者の「文庫版あとがき」に、初出は1968年と書かれているのですが……。でもこの中央公論新社版は、1961年初版というデータになってるんですよ。うーん。
世界の歴史 7

著者名:宮崎市定(著)
宮崎市定著
出版社:河出書房新社
出版年:1989.09
ISBN :9784309471662
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2007年06月17日

隠の王

「隠」には、「なばり」とルビがふってあります。

 ひとりの少年の地肉に刻まれた、森羅万象を自在にあやつるという超絶の「智」を巡る忍者バトルもの……ですが、主人公が無感動・無関心・小悪魔という妙なバランスのキャラクターなのが特徴的なのかな?
 無感動・無関心まではともかく、小悪魔がたまにツボに入って、笑いました。とくに巻末の小悪魔四コマがおもしろかったです。

 と、巻末が印象に残る感じで、本編はまだ動きはじめたばかり、という感じですね。
 買って来たのは家族で、先に読んでいたので、「おもしろかった?」と訊いたら、「まだわからん」というお答えでしたが……たしかに一巻読んだ限りでは、そんな印象かもしれません。
隠の王 1

著者名:鎌谷悠希(著)
出版社:スクウェア・エニックス
出版年:2004.11
ISBN :9784757513273

 タイトルと無関係ですが、本家サイトを這いずるように更新していたところ、『バルザックと小さな中国のお針子』の感想をスキップしていたことに気がつきました。うはー。……リンク先の読了メモが、あまりにもなんというかな内容で目眩がしましたが、あのときはほんとうに読みながらそんなアホなことを考えてしまったんだもの!
 とにかく、これで、やっと三月ぶんの感想は全クリですよ。はぁ、道は長い……。
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2007年06月16日

のだめカンタービレ 18巻

 レジ前に、ひと山だけ積んであったのを買って参りました、のだめ新刊。

 いつものように、楽しく読めます。
 のだめはサロン・コンサートというハレの舞台を控えて鼻息荒く、そこへ急転直下の「千秋転居」! どうなる、四年もつづいたヒット番組「突撃! となりの晩ゴハン」!?(違う)
 Ruiはかなりナーバスになっているところへ千秋にトキメキを感じ、そして瞬殺。ひどい流れですが、さすが千秋様! となんだか感心してしまうのはどうして。

 あっ、あと特筆すべきはテルミンが登場しているところですね。びっくりしました。噂にはよく聞くので、一回実演を見てみたいなぁと思う楽器のひとつです。

 今回ぷっと吹いてしまったのは、「変態の森シック」という手書き文字のところかなぁ……。あと、千秋ママの「天使」発言の次のコマ、天使が「アヘ〜」と飛んでいるところは笑いました。おかし過ぎる!

 昨日読んだのに、うっかり日付が変わってしまいましたが、まぁいいか。
のだめカンタービレ #18

著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2007.06
ISBN :9784063406481
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2007年06月14日

読了メモ:風の王国 波斯の姫君

 毎晩少しずつ、宮崎市定さんの『大唐帝国』を読んでいます。これ、冒頭は後漢末〜三国時代です。そこが読みたくて買ったのですが、読んでみると「その後、どうなったの?」というのが気になるので、そのまま読みつづけているわけです。
 タイトルからは想像がつきませんが、半分くらい読んでもまだ唐の時代に突入しません。それもどうなんだ、って感じですが、……昨晩、気がつきました。
 はっ。ひょっとして、これこのまま読んでると、『風の王国』の展開がわかっちゃうのでは!?

 おそるおそる巻末の索引で「則天武后」を見てみると、……ああああ、おいでになる。こわいので、文成公主は探しておりませんが、まぁ間違いなく時代はかぶる。というか、気づけ、買う前に!

 そういえば、シリーズの最新刊を買っただけで積んであったなと思いだし、あわてて読んでみた次第。いや、この巻には則天武后はお出ましになりませんけども。

 ちなみに、時代がかぶるのでは、とハッと気づいた理由は、『大唐帝国』の文中に出現した「吐谷渾」という国名がきっかけでした。
 ですので、この短編集に登場するガルの妻女が、ほかならぬ「吐谷渾」の出身であることに、偶然の凄さを感じてみたり。ガルが妻にうんざりしつつ、同時になんとなく離れがたい部分もある、その微妙さが素敵というか、リアルです。
風の王国波斯の姫君

著者名:毛利志生子(著)
増田メグミ(著)
出版社:集英社
出版年:2007.04
ISBN :9784086010085

63870〈風の王国〉シリーズ感想一覧
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2007年06月08日

献本御礼:クリセニアン夢語り 1

 ひかわ玲子さんにいただきました。ありがとうございます!
 むきゃー、もらうばっかりでお返しできないー(頭かきむしり)
 みなさんお書きになるの速過ぎ! 無理!

 噂のルルル文庫の創刊ラインナップの一冊です。口絵は折り込みなのですが、なんと裏側が地図ですよ地図〜。ああ、地図がついた本ちょっと、いやすごく羨ましい……。かも。

 なんとか小説を読む気力を取り戻し、近いうちに読ませていただきたいものです。早く〜、早く仕事終われ〜。
エル・デオの眠れる王に

著者名:ひかわ玲子(著)
出版社:小学館
出版年:2007.05
ISBN :9784094520040

 自分が書いてる本は、たぶん来月下旬に出ます。もう半分は越しましたが、ノベライズなので監修チェックとの擦り合わせも残っていますし、この版元はルビが凄いので(オートでルビを流しこまれてしまうため、著者校正はとんでもないルビとの対決エンドレスになります。なにしろ、馬車に積んだ「布袋」に「ほてい」ってルビがついて出てくるのです。どこの宝船だよ! と、深夜ゲラに向かってつっこんだことを今でも忘れません)、まだ先は長いなぁ……というのが、いつわらざる心境です。
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2007年06月02日

献本御礼&感想 おいでよ動物病院 1

 たらさわさんに、いただきました。ありがとうございます〜。

 MF動物病院の実質的な続編シリーズということになると思いますが、何度も書いているように、一話完結の読み切り連作なので、どこから読んでも大丈夫です。
 ペット好きな人、嫌いな人、どちらにも読んでほしいと思わされる内容であることも、このシリーズの特徴かな。
 しっかり感情移入できるストーリーを構築しつつ、同時に客観的で公正な視点も確保できる。すごいですよー。

63813収録タイトル
  • 獣医さんになりたい
  • 動物たちからSOS
  • あのコはだあれ?
  • ぼくのナチュラル
  • ボスは誰だ?

おいでよ動物病院! 1

著者名:たらさわみち(著)
出版社:創美社
出版年:2007.05
ISBN :9784420151207
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2007年06月01日

献本御礼&読了メモ:お片づけセラピー

 著者の袋居さんにいただきました! ありがとうございます。

 副題は、ADHD/ADDのためのハッピーサバイバル法。日本ではまだ社会的認知がなかなか進んでいない、この症例(本書ではこれを「脳のクセ」と呼んでいます)に悩む人に向けての、対応策提案集……と言えばいいのかな?

 わたしも「かたづけられない人」なのですが、この症例……とは言えない程度(つまり、ただのダラシナイ人?)かな。と、チェックシートなどやってみて思うわけですが(そうです、ひょっとして自分もADHD? と気になっている人向けの、チェックシートも収録されています)、べつにその症例の人に限らず、こうやれば日常生活が楽になるよ〜、という実践的なポイントが満載。ゴミの水際侵入阻止とか。
「楽しく生きようよ」という提案が、押しつけがましくない範囲で並んでいて、読むと前向きな気分になれます。

 昨日読んだのですが、書きそびれて今日になってしまいました。ああ、もう六月か〜……。
お片づけセラピー

著者名:桜井公子(著)
袋居司(著)
開口逸巳(画)
出版社:宝島社
出版年:2007.05
ISBN :9784796658294
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