2006年06月29日

読了メモ:恋のドレスとつぼみの淑女

 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー、シリーズ第一巻。少女小説系読書サイトで評判がよかったので、気になって買ってみましたが、このかたの御本を読むのははじめてではないかと。

 おドレスがヒラヒラ〜でフワフワ〜で楽しかったです。
 お嬢さんたちもかわいいんですけど、男性キャラクターが、みんな厭味がない程度にかっこよく、かつ人間らしさもあって、すてきでした。
 赤毛さんには、もう少し見せ場があればよかったのになぁ。

 でも、着るものってホント、不思議ですよね。気分をすっかり変えてしまうし、本人だけでなくまわりにも影響を及ぼす。一種のメッセージだからなぁ……。

 急にヴィクトリア朝づいてますが、とくに意味はなく。「買おうと思って積んである本の山」をちょっと突き崩したら出てきたので読んじゃったというか……。読むから整理が終わらないんだとも申しますし、読まなきゃどうやって整理するんだという気もします。難問です。
 まあでも「買ってある」んだから、好きなんですよね、結局、そういうのが。ドレスとか。ヒラヒラとか。ヴィクトリア朝英国の風俗とか……。
恋のドレスとつぼみの淑女
著者名:青木祐子(著)
出版社:集英社
出版年:2005.12
ISBN :4086007169
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2006年06月28日

レディー・ヴィクトリアン読みました〜

 ようやく、第一巻を読みました! 多方面からの強力プッシュが来るだけあって、たしかにこれは面白い! と思ったことです。
 ヴィクトリア朝華やかなりし頃、ロンドンに出てきた家庭教師志望の少女ベルと、社交界の花形でもある侯爵令嬢にしてその実態は※※※の銀のレディー、そして女性向け雑誌出版を手がけるノエルの物語。いやもうドレスでレエスで豪華絢爛、ヒラヒラのフリフリで実に楽しいです。ベルのひたむきさが、かわいらしいですよ。

 一巻は漫画専門店でサイン本をゲット、したのですが、二巻から先はなかなか売っているところがなさそうなので、ネット書店でまとめ買いかなぁ。
 最近、ネット書店での買い物は予算を組んで「月にここまで」と決めているので(破ることもあります。というか、だいたい敗北しますが……)、あとで計算しやう。
 ネット書店で「みつからない本も楽々お買い物」ができるのは結構なことなのですが、うっかりすると、ものすごい請求金額になってしまうという落とし穴が。つねに代引きにすればいいのかなぁ……。
レディー・ヴィクトリアン 1
著者名:もとなおこ(著)
出版社:秋田書店
出版年:1998.12
ISBN :4253077374
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2006年06月27日

読了メモ:功名が辻 1

 えー、最近になって大河ドラマにはまっているわけで、どうしても気になったので原作を買ってみました。

 実をいうと、司馬遼太郎氏のご高著は『空海の風景()』しか読んだことがなく、それを読んだときに、なんだか合わない作家さんかもしれないなぁ、と思ってしまったので、それ以外に読んでいなかったのです。
 合わないというのは、面白いとか面白くないとかではなく、作品世界を作者が見下ろす視点からの書きぶりが、完全没入型の自分にとっては、ちょっと苦手かなぁ、と。そういう意味です。

 しかし大河ドラマを見て、これは原作をかなり脚本で変えているのでは、とどうしても気になり、その「変えかた」を確認したくて買いました。そしてやはり、今回も司馬遼太郎氏の視点はあまりに高くから(現代から)見下ろしていて(中世日本を)、やはり馴染めないなぁ、と思いました。おもしろいんですけどね。こればかりは個人の嗜好の問題なので、どうにもなりません。

 で、気になった脚本の件ですが、ドラマとして盛り上げ、つまり「中世日本の中に現代人が違和感なく入りこむため」に、ものすごく手を入れていて、これが、うまい。実に見事。
 たとえば、一巻の最後の方で千代が虎の子の金貨を出すシーンがあるのですが、……あ、以下ネタバレなので、一応、追記機能を使いますね。
功名が辻 1 新装版
著者名:司馬遼太郎(著)
出版社:文芸春秋
出版年:2005.02
ISBN :4167663155

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2006年06月26日

読了メモ:狼と香辛料 II

 おもしろいおもしろいと騒いでいた割には、続刊を読むまでにかなり積んでしまいました。『狼と香辛料』です。異世界経済ファンタジー、狼ッ娘付き、羊も出るヨ63899

 ……なんてバカなことを書いてしまいましたが、まぁバカなのはいつものことなので諦めるとして、今回も非常〜〜〜に面白かったです。鉄板ですね、もうこのシリーズは。

 とくに、ホロの奥深いかわいらしさ(ほかにどう表現すれば!)には、完全にノックアウトされまするぞ。

 ところでかわいらしさと関係があるかどうかは謎ですが、ホロの台詞って太夫喋りですかね? つまり、吉原の。あちこちから集められた女たちなので、方言をごまかすために、独特の吉原弁ともいうべき太夫の口語が発達したという説をなにかで読んだ記憶がありますが、なんとなくそれを連想させられる口ぶりだなぁ、と。
 男をたぶらかすという意味では、ホロは超一流ですから、まあ似合うといえば似合うような。
狼と香辛料 2
著者名:支倉凍砂(著)
出版社:メディアワークス
出版年:2006.06
ISBN :4840234515
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2006年06月25日

読了メモ:勿忘草の咲く頃に

 少し前に、『黄金を奏でる朝に』を読んでみた沖原朋美さんのデビュー作。『黄金を〜』を読んだという話をしたら、ぜひ『勿忘草〜』を読んでみてくださいとオススメされたので、購入……したまま積んでありましたスミマセン! 積み過ぎ。

 で、感想ですが、たしかにこれはイイ! 人に勧めたくなるのもわかります。

 人が孤独であること、いつか死ぬこと。特殊な環境に置かれているということで、そういった要素が強調されてはいます。
 が、そんな特殊な背景がなくても、そのあたりについて考えはじめる年代だと思うんですよね。そのあたりの心の揺れをていねいに掬いとって、うまく作品に仕上げてある、と思います。
勿忘草の咲く頃に
著者名:沖原朋美(著)
出版社:集英社
出版年:2004.06
ISBN :4086004372
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2006年06月24日

献本御礼:〈骨牌使い〉の鏡 2

 エ〜、当方新刊出てないのにいただきマクリーノのお時間です。スミマセンスミマセン。ほんとスミマセンそしてありがとうございます!

 五代さんの『〈骨牌使い〉の鏡』、文庫版第二巻をいただきました。
 ハードカバーをお持ちでないかたは、ぜひこの機会に揃えてくださいませ。名作です、名作。
 最近、ものすごいハイペースで刊行なさってますよね。それでもクオリティが落ちないばかりか、よりエンターテインメント性を獲得して読者層も広げてらっしゃると思うのです。かなわんです、はい。

 63873 本家サイトで、五代ゆう作品の感想文を探す
〈骨牌使い〉の鏡 2
著者名:五代ゆう(著)
出版社:富士見書房
出版年:2006.06
ISBN :4829118326
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2006年06月23日

読了メモ:戦う司書と黒蟻の迷宮

 かなり遅ればせながら、読了の、〈戦う司書〉シリーズ第三巻です。一巻めはデビュー作ということもあり、世界の奥行きが感じられないのが惜しいなと思ったものでしたが、二巻、三巻と巻を重ねるごとにだんだん視界が広がってきて、今や信頼して読めるおもしろシリーズといえると思います。少なくともわたしにとっては、そう。

 今回は、武装司書の本拠地で発生する死闘……でも、前作も冒頭は本拠地からだったので、存外、危険な場所なのかもしれませんね。パントーラ図書館。
 二巻でもそうでしたが、一巻の人間爆弾たちの名前が、ちらり、と出てくるのも、今のところは楽しいです。これが過ぎると、なにか関連性のある情報を読み落としているかも! と、不安になったりするのですけど、そうはならない程度の、ほんとうに「あ、画面の隅を過った、今!」と気がつくとちょっと嬉しいくらいのバランス。

 まだまだお話はつづくそうなので、次も読みたいと思います。
戦う司書と黒蟻の迷宮
著者名:山形石雄(著)
出版社:集英社
出版年:2006.04
ISBN :4086302942

 それにしても、今月はろくに本を読んでいません。むむむ。感想文を書きたくないがために読書ペースが落ち過ぎるというのも、本末転倒でよろしくないですね。
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また同じ漫画家さんの本を

 まんが専門店に行って参りました。
 たらたらと棚を眺めつつ、草川為さんの漫画を探してみたところ、ありましたありました。まだ読んでいないのが一冊。『めぐる架空亭』。

 で、寝る前になんとなく読んでしまったのですが、これはいいですね。明治時代の小説家の絶筆に魂が宿り、読んだ者を異界へ運ぶという設定です。
 ヒロインが元気でヒーローが淡々としているという組み合わせで、わたくしとしては大満足でした。

 同時収録機『999番目のハナ』は、桜の精をめぐる、ほんわかかわいらしいお話でした。

 ところでなぜ専門店に行ったかというと、各方面から強力に勧められたので、『レディー・ヴィクトリアン』の一巻を探しに行ったわけですけど、さすが専門店、一巻がありましたよ! でも一巻しかありませんでした。そしてサイン本でした。最近との絵柄の違いにちょっとおどろきつつ、購入。
 せっかくのご縁なので、ゆっくり読むとします。二巻から先は、やっぱりネットで取り寄せかな〜。
めぐる架空亭
著者名:草川為(著)
出版社:白泉社
出版年:2004.04
ISBN :4592175808
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2006年06月20日

読了メモ:ゴシックエス・夏から遠ざかる列車

 架空の小国、前世紀初頭を舞台にとった、学園恋愛ミステリのシリーズ、短編集第二巻。
 いつ見てもイラストがおそろしくかわいらしいです。

 本編の方は、思いっきり「つづくッ!」で引っ張ったまま終わっているのですが、この短編集を見ると、本編の続きは秋か冬だそうです。うはー。忘れちゃうよぅ……(←なさけない)

 は、ともあれ、短編集では主役の二人以外がクローズアップされることが多く、今回は色っぽい寮母さんとかセシル先生とか、グレヴィール・ド・ブロワの二本目のドリルの謎とか、警視総監夫人とか、一弥の姉の瑠璃さんとか、そのあたりの人々にあらたに光が当てられて、じわりと陰影が浮かびあがるような感じで、結構なお手並みでございました。
 甘いものを食べるシーンが多いなぁ。

 しかしこのシリーズも、最後はどうなるんでしょうか。予言があるから、話が進んでいくのが怖くもあるわけです。ヴィクトリカが理不尽なほどかわいいので、あまりかわいそうなことにならないといいなぁ。
GOSICKs 2
著者名:桜庭一樹(著)
出版社:富士見書房
出版年:2006.05
ISBN :4829163526
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がんつ、そういう展開ですか。

 相変わらず、どう来るか読めない……。玄野くんの選択も読めなかった……。
 というわけで、かなり大きな転換点を迎えているのですが、この先どうなるか、サッパリです。
 ふつうの流れなら、ああなって、こうなって? くらいにはぼんやり思うんですけど、ガンツだからなぁ。

 おじさんの「どうもありがとう」なシーンは、いい感じなんですけど、ガンツがこんなほのぼのした情景満載のまま終わるはずない、って思っちゃうんだよなぁ。
 すごく歪んだ(?)期待をもたされてしまう、希有な漫画です。好きかどうかを問われるとけっこう迷うんですけど、気になるかどうかは、はっきり

「気になる!!!!」

 と、こんな勢いで。
GANTZ 19
著者名:奥浩哉(著)
出版社:集英社
出版年:2006.06
ISBN :4088770692
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しゃにGO二十三巻

 今月出るはずなのよ〜、と本屋に行くたびに新刊の棚をガッチリ観察していた甲斐がありました。発見、発見。
 そして奪取! いや違う、ちゃんとお金を払って買いました。読みました。

 この巻は、心理面に重きを置いた展開かな。
 延っちの兄上がおっしゃるように、高校生のころの自分をふり返ると、「うわぁ」って感じで恥ずかしいものなのですよ。でも、二十歳の自分でもそれなりに恥ずかしい部分はあるし、もっというと、今の自分もいろいろと至らぬところだらけで、いつになったら大人になれるんだろうとドリーミングな四十歳。

 いやぁ。

 まぁ、そんなことはともかく、テニス・シーンが好きなのです。なので、最後の方の車いすテニスとか、最初の延久 VS 留宇衣の試合は、堪能しました〜。
 ここでもメンタルな部分が大きく描写されてるんですけど、安心した、というのがツボに入りました。
 実にいい表現だと感じ入った次第であります。
しゃにむにGO 23
著者名:羅川真里茂(著)
出版社:白泉社
出版年:2006.06
ISBN :4592183630
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ガッシュ、ファウード編まだまだつづくよ!

 今回は体外からの参戦チームが二組。
 消えちゃった味方が二組。
 消えちゃった敵が、えーと……これも二組かな?
 と、そんな展開でした。
 しかし毎回、味方が消えるときは泣かせるのぅ。

 今までで最強に泣けたのは、「博士がぼくの王様だったんだ」ですが。あれは泣いた。マジ泣きでした。

 このシリーズが爽やかなのは、たぶん、王座を狙う魔物たちと、そのパートナーとなる人間の関係が、あくまで「パートナー」に過ぎず、上下関係がないところにあるのでしょうね。
 絶対的な上下関係、主従関係がツボるとか萌えるとかいう人もいらっしゃいましょうが、ガッシュは(少なくとも味方になる魔物と人間のチームは)、そうならないところが魅力なんだと思います。
 人間を主人公にして読者に感情移入させ、魔物を「便利な万能力」として使う――といった類型に堕していないところが、わたしは、好きなのですよ。
 対等の関係ビバ。
金色のガッシュ!! 25
著者名:雷句誠(著)
出版社:小学館
出版年:2006.06
ISBN :4091204201
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2006年06月19日

エロイカ@ケルト・シリーズ 三十三巻

 本屋さんに行ったらレジ前に並んでいたので、ゲットしました。
 今なんの話になってるんだっけ……とページをめくりはじめて最初の説明で思いだせましたよ。そうでした。ケルトでした。マダムのドリー夢ビデオ制作に、伯爵がつきあわされているんでした!

 ケルト好きには馴染みの地名や遺物がバンバン出てきますし(ハルシュタットとか。あんな水際に家が建っているということは、水面の高さがよほど一定なんだろうなぁ……)、個人的には完成したドリー夢ビデオをぜひ見たいところですが、そのマダムをバンバン黙らせて自分の目的を遂げる少佐に惚れてしまいます。
 あれくらい容赦なく生きたい。さすがにちょっと無理っぽいですが。

 まだお話は終わっていないので、次も期待して待ちたいと思います。ハイ。
エロイカより愛をこめて 33
著者名:青池保子(著)
出版社:秋田書店
出版年:2006.06
ISBN :4253194532
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2006年06月17日

大河ドラマ『功名が辻』と『フロイス日本史』

 すみません。大仰なタイトルですが、単にわたしがここ数回つづけて『功名が辻』を見た結果、『フロイス日本史』を部分的に読み返したというだけの話です。

 ちなみに原作の方は未読。書店店頭でぱらぱらと冒頭部分をめくってみた感じでは、大河ドラマとはずいぶん違うようです。大河ドラマも最近しか見ていないのですが、番宣映像はさんざん見ているので、たぶん「この導入部では幅広い層の視聴者をついてこさせることはできない」という判断で、大幅な変更をくわえたんじゃないかなぁ、と考えたりしました。が、原作読んでないわ、ドラマもちゃんとは見てないわの人間が書いてることなので、話半分でお願いします。

 はじめにキャスティングを見たときはおどろきましたよ。
 わたしは日本史マニアでも戦国ヲタクでもないのですが、それでもふつうに学校で歴史を習った範囲での有名武将像が自分の中にあり、館ひろし信長とか、いやまぁうーん……と首をかしげていたのですが、見てびっくり。むちゃくちゃハマってるじゃないですか!
 先週放映の回が本能寺だったので、ドラマ上では亡くなってしまわれました。亡くなる前に間にあって、視聴できてよかった。
 南蛮の鎧を身につけた信長様が、着弾を弾いて平気。おお、南蛮かぶれ万歳! というシーンもありました。

 で、その本能寺の回を見た結果、フロイスはこのあたりをどんな風に書いていたかなぁ、と気になってひっぱり出しました。本能寺が載っているのは、『完訳 フロイス日本史 3』です。
 63870 読了メモ@このブログ
 63870 長文感想@本家サイト
 具体的には「明智が謀反により、信長、ならびに後継者の息子を殺害し、天下に叛起した次第」の章が、本能寺の変を記しています。
 フロイスによれば、光秀はこれに先立つ家康を饗応する役目のことで信長の意に添わぬ言葉をいい、そのため信長に足蹴にされたのだが、二人しかいないところで起きたことなので誰も知らない……(って、じゃあなぜアナタがそれを知っているのだ!)とか、
 謀反の意を明かしたのは忠実な指揮官四人だけで、兵士たちには都に入る前に、毛利を討つための戦支度を信長に見せるのだから、皆火縄銃の準備も怠りなくしておけ、という形で武装をかためさせていた、とか、
 信長は突入した兵と出くわしたときちょうど手拭で身体を拭いているところだったが、射かけられた矢を自身から引き抜くや、長刀をもって応戦した、とか、
 いや襲撃の報を耳にするやすぐさま火をはなった、とか。

 当時乱れ飛んだ流言飛語のたぐいが、それは凄まじかっただろうということが偲ばれます。おもしろいなぁ。
 来週(というか明日)放送の回では秀吉の政権掌握に至るあたりをやるようなので、三巻ではなく四巻をパラ見する必要がありそうです。いや、必要っていうか……つまり、たぶん見てしまうことでしょう。
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2006年06月16日

『ダークホルムの闇の君』解説の著者校正終了

 表題の通り、ハードカバー版解説の著者校正が終わりました。
 校閲のかたが、こまかいミスの指摘や、より「読みやすい」言葉の提案をしてくださったりしたのを、ほとんど「校閲イキ」にした感じです。

 ふだんからわりと、迷うところは、校閲さんや編集さんの「こうしたら?」という提案を容れるように心がけています。自分の書き癖は、それが悪癖であっても自分自身にはわかりづらいですし、他人が読んで、チェックしたいと思うほどひっかかったのなら、それは直した方がいいということなわけで。
 こだわりがある部分でなければ、わりと変えてしまうかな。

 本人の認識の上では「そのように心がけている」つもりですが、いっしょに仕事をしてくださっているかたがたに、どう思われているかまではわかりません。あいつ意地っ張りでちっとも変更しない! と思われている可能性はありますよ。わかんないですよねぇ、それは。

 ただ、最終的には「書いた人の名前」とともに公開されるわけですし、変更するもしないも著者の責任。ワガママをいう権利は、書き手側に大いにあると思っております。
 問題は、ワガママの使いドコロですよね。正しく使えているといいんですけどね。
 今回の校正でも、校閲さんにご指摘いただいたところを「ここはママで!」とチェックして返した部分はあるわけですから。

 と、まあ。そのようなこまかい作業が終わってわたしは楽になりましたが、来月の刊行へ向けて校了間近、編集さんはカバー、帯、等等一気にあがってきて大変な状況のようです。お疲れさまです。
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読了メモ:風の王国 朱玉翠華伝

 小説+まんが。雑誌『コバルト』に掲載された作品を、まとめたもののようです。

 これは、まんがの原案なり原作なりに毛利さんが入っているということは、ないわけでしょうか? ふだん挿絵も担当なさっている漫画家さんが、原作のイメージを損なわないように、話に土足で踏み込まないようにと気を配られているのはよくわかるのですが、それだけに、若干食い足りないものになってしまったかな、という感じ。
 ちょっと残念でもありますが、でも、それだけ読者のことを慮ってくださっているということでもあるわけで、いろいろ難しいよなぁ、と思います。

 小説の方は、コンパクトながら、きっちりまとまって読ませる内容。うまいなぁ、としみじみ思いました。
 三作のうちでは、「花の名前」がよかったかな。
 その後の話までさらりと書かれていて、ちょっとおどろきました。

 ところで、鸚鵡が……というネタって、古典的なモチーフで、なにかに出てきませんでしたっけ? なんだっけ? どこかで読んだような記憶がうっすらとあるのですが、まったくとっかかりがなくて、詳細を思い出せません。あまりに思い出せなさ過ぎて、わたしの気のせいかも、と思いはじめたところです。
 まさか泉鏡花の「琵琶伝」を連想したというわけじゃないよなぁ……。あれ鸚鵡の話でした、そういえば。いまこれを書きながら思いだしましたが。いやでも違うだろう……。鸚鵡で悲恋というだけしか繋がりが。
63870「琵琶伝」を含む『外科室・海城発電 他五篇』の感想

 やっぱり気のせいかも。

 気のせいはともかく、あとがきによれば、本編も遠からず出版されるようなので、楽しみです。

風の王国朱玉翠華伝
著者名:毛利志生子(著)
     増田メグミ(著)
出版社:集英社
出版年:2006.06
ISBN :408600769X
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2006年06月15日

のだめ十五巻(マングース抜き)

 買いました〜。いつものように安心のクオリティで笑えて、しかも音楽が聞きたくなるすてきな漫画でしたよ。

 のだめの古城初リサイタルの巻で、変な城主様はじめ笑えるポイントは満載でしたが、わたしがついうっかり吹いてしまったのは、p.19の「アテレコすんな!」でした。
 ははは。アテレコだったのか! ごめん千秋様、騙されました!
のだめカンタービレ #15
著者名:二ノ宮知子(著)
出版社:講談社
出版年:2006.06
ISBN :406340594X
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2006年06月11日

読了メモ:はだか

 この詩集はいいよ、家に置いておくべきだといわれたので買ってみて、納得。
 すべて、ひらがなで書かれているのだけれど、すごいすごい。流石の感覚としか、いいようがないのですよ。

 唯一、違和感があったのが、「ぱんてぃ」かなぁ。
 どうやら女の子の視点で書かれているらしき詩に登場するこの語だけが、わたしをがっかりさせて、ああ、谷川俊太郎氏をもってして尚、こえられない壁なのか、と思いました。
 大げさな。と、自分で自分につっこんでしまいますが、まあせっかくの機会なので書いておきますよ。

 わたしが信ずるところでは、ですね。
 女の子(とくに小学生くらいまで)が穿く下着は、「パンツ」なのです。「ぱんてぃ」なんて呼んでしまうのは、男の人だけだと思うのです。
 だってね、母親がお風呂を出た娘にむかっていう台詞は、「ほら、おなかが冷えちゃうわよ、さっさとパンツ穿きなさい」だと思うのですよ。ここで「ぱんてぃ穿きなさい」とはいわないと思うのですよ。
 いう人もいるかもしれないけど、少数派だと思うのですよ。
 すると当然、いわれる側の女の子も、それを「パンツ」と認識するわけですよ。そうやって育っていくと思うのですよ。
 統計とったわけじゃないから「思うのです」としかいえないけど、思うのですよ、強く!!!

 そういうわけで、どうにもやるせない気分になったわけでした。

 変なとこにひっかかって、力説してしまいましたが、その一語以外は完璧でした。すばらしかったです。一家に一冊。
はだか
著者名:谷川俊太郎
出版社:筑摩書房
出版年:1988.07
ISBN :4480802754
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ディアホームズ

 ホームズがモリアーティ教授との死闘から帰らないまま姿を消して、一年半。ベイカー街の部屋に届いたドールズハウスを確認してワトスンは仰天、なんとその精巧な模型はベーカー街のホームズの部屋そっくりで、しかも中にはホームズ本人にそっくりの人形がいて、その上ワトスンの方を向いて喋ったのだ!
「やあ、ワトスン」

 画面から作者さんのヴィクトリアン好き、ホームズ好きがあふれ出てくるような作品でした。

 ひょんなことで、もとさんとネット上で再会(姉の高校の後輩さんで、パーティーなどで何回かご挨拶したことはあったのですが、ここ何年かおつきあいが途絶えておりました)、せっかくのご縁だしと『レディー・ヴィクトリアン』を探すも、ふつうの書店さん店頭には一巻がなく。
 そこへ、渡りに舟と刊行されたのが、新シリーズ『Dear ホームズ』の一巻だったのでした。……って、読んだの一昨日なのに、書きそびれてましたよ。
 もとさん、絵柄変わったなぁ〜(←何年前の記憶と比べていますか? たぶん独身時代よ……)

 知り合いとかどうとかいうのは、本を手にとるきっかけに過ぎず。
 感想は、ただもう「好き!」が横溢している作品って、ほんとにいいな〜! でした。なんかねぇ、いいな〜、ですよ。読んでいるこちらまで幸せになるような「好き!」なんです。大変そうでもあるけど、楽しそうでもある、それが画面から力一杯伝わってくる一冊でした。
Dearホームズ 1
著者名:もとなおこ
出版社:秋田書店
出版年:2005.12
ISBN :4253097715
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2006年06月09日

十二秘色のパレット三巻

 やや遅くなりましたが、買って参りました!
 そして読みました!

 セ、セロ君、事件ですよ。グエル先生が乙女っぽいよ〜!

 というのが感想でした。わーお。←グエル先生っぽく。

 新キャラ(グエル先生のライバルなのか、セロのライバルなのか、微妙な位置取り)のフェンネ君も、いい味出してて、なかなかです。頑張れグエル先生。

 読み切り作品(これ、続編ないんですか?)の、「アップル・ファミリー」を併録してます。
 これは、一作で終わるんだとしたら、ちょっとものたりないかなぁ。ほとんどキャラクター紹介に終始してしまった感があるので。呪いをとくシーンでの、構成要素解析(?)は、かなり好きなんですけど。
十二秘色のパレット 3
著者名:草川為
出版社:白泉社
出版年:2006.06
ISBN :4592181891
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メカビ 編集者インタビュー

 わたしは『メカビ』という雑誌を名前しか知らなかったのですが(アンテナ低くてすみません)、このインタビューはなかなかおもしろかったので、ご紹介します。

63911 「ライバルは同人誌」。講談社「メカビ」の“暴走”宣言

 編集者が、おふたりともわたしより年下でビックリ……する必要はないんですけど、あー、自分も年食ったなー、というか。

 このインタビューでもふれられているように、大会社の編集者って、急に部署が変わったりするんですよね。
 十年ちょっと前、講談社のゲーム雑誌でレビューをやっていたときお世話になった編集さんと、最近再会したのですが。きいてびっくり、今は青年誌のグラビア担当だそうで。始終海外ロケで、ハワイ〜、グアム〜、国内も屋久島〜、沖縄〜、という感じらしいです。
 羨ましいような、でも自分が成り代わりたくはないような。
 同じ講談社でお世話になったかたでも、小説の方の担当さんは、今も同じ部署にいらっしゃるのですよ。毎年、律儀に年賀状をくださるので「あ、まだ同じお仕事を……」と思います。現在は知りませんが、少なくとも当時は契約社員だとおっしゃっていたので、だからなんだろうな、と。

 いや、つまりですね、そのように関係のない部署へ異動されるわけで、大会社の編集者というものは、つねに「やりたいこと」がやれるわけじゃないのだと理解しています。採算の問題がもちろん商業出版にはあるのだけど、それ以前に、自分がやり甲斐を感じられる部署に配属されるかどうかという問題もあるわけです。
 大変なお仕事だな、と思います。

 このインタビューでいちばん面白かったのは、上司のかたの逸話かなぁ。

■ ああ、そうだ。コンペ落選にも関わらずこの企画を通してくれた上司の方は、この初刷りを見てなんて仰ったんですか。まだ見せていませんか?

松下 いや、見せたんです。そうしましたら、「訳が分からない」と言われました。

 でも、彼には最初から「分からないものを作ってくれ」と言われていたんですよ。俺には分からないものを作れ、と。


「分からないものを作れ」って指示が、「分からないものであるべきだという理解」を示していて、おもしろいな、と思いました。
 つまり、オタク「内」での世代断絶や闘争は無意味であると退けるにしても、オタク「内外」の断絶は、きっちり出していく感じを指示されているわけですよね。差別化、といえばいいのかな。
 オタク「内」の担当編集者は「やりたいもの」を作っていて、同時にそれが、オタク「外」の上司には「分からないもの」として映るほど異質でなければならない、ということですから。
メカビ Vol.1
著者名:
出版社:講談社
出版年:2006.06
ISBN :4061795910
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2006年06月07日

読了メモ:策謀のイェンディ

 シリーズ〈暗殺者ヴラド・タルトシュ〉の二巻。七月には第三巻の『虐げられしテクラ』が出るもよう。
 ドラゴンっぽい亜人、ドラゲイラたちが支配的な地位にあるファンタジー世界(呪術、妖術、蘇生、蘇生不能な魂の殺害、などなどアリアリ)を舞台に、とり憑かれたように金をためてドラゲイラとしての地位を買った父親――の、息子が、まだあまり大きくない縄張りの上納金をとりたててうまくやっていたところに、殴り込みが! みたいな展開。

 とにかく死体がごろごろ転がる、ハードボイルド・ファンタジー。主人公は探偵役で、クールな切れ者、でも人間的な弱味も持ち合わせていて……ってな内容だと思っていただければ。
 前作の感想メモでも書いたように、なんだかすごく面白いので、あのへんのキーワードがハートに響くぜ! って人にはオススメ。

 今回は登場する固有名詞が前作にも増して多いので、登場人物一覧表が欲しかったです。
 あと、読みはじめる前に、この作品が前作より時系列的には古いことも、はっきりわかるようにしておいてほしかったなぁ。しばらくのあいだ「あれっ? わたしの記憶違い? ここは、こうじゃなかったはず……」みたいな感じで、混乱したであります。
策謀のイェンディ
著者名:スティーヴン・ブルースト
     金子司
出版社:早川書房
出版年:2006.04
ISBN :4150204144
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2006年06月04日

読了メモ:オペラ・フィオーレ

 新人さんのファンタジー・シリーズ、第三巻。

 今回は「病弱といわれると無条件で激怒」という、ちょっとついて行けない設定が発揮されるシーンがあまり多くなかった(ような気がする)ので、読みやすかったかな。
 あと、ミリアン最強というか。

 そして、詩人さんラヴ!

 さらにいえば、いつもいつもいつもいつも最後の最後に
「ぐわっ、マジですか、えっ、そうなん!? っていうか終わっちゃったよこの本! えええええーっ!!」
 というシーンが来るという、恐ろしい「ヒキ」のシリーズなのです。
 今回も、来た来た来た来た来たぁーっ!
 でした。

 そういうわけで、次も買うと思います。
 キャラクターがわたしの好みより、カリカチュアライズされているので、もうちょっとふつうにふるまってほしいと感じる場面があるのが、個人的には減点ポイントなのですが。でも、逆にこういうのの方が好きだという人もいると思うので、あくまで「わたしの好みでいえば」ってことですし、わたしの好み的には大きな設定が、「がっこーん」と動く部分がすごく好きで、欠点を補って余りあるので問題ないのです。

 詩人さんが、いいし。
 ……結局それか。
オペラ・フィオーレ
著者名:栗原ちひろ
出版社:角川書店
出版年:2006.05
ISBN :4044514038

 63870 栗原ちひろ作品感想文一覧
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