2006年05月31日

読了メモ:キーリ

 番号なしの一巻、副題は「死者たちは荒野に眠る」です。
 完結したので最初を読もうと思ってひっぱり出したら、イラストがあんまり違っていてビックリ。ああ、おどろいた。

 やっぱり、一巻がいちばん好きな気がするなぁ。この中に、すでにほとんどの要素がギュッと入ってるんですよね。ただ、ロマンス風味というか、微妙な距離感でくっついたり離れたりを楽しみたいのであれば、二巻から先も読むといいというよりむしろ読め! 読まねばならぬ! なんですけど。

 そして読み返してようやく、なんでベッカがこんなに気に入っていたのか判明しました。
 ツンデレだ、この子……(←そんな理由か!!!!)
 だってこれ読んでくださいよ!
しょうがなく今まで私がついていてあげたんだから、しょうがなくだけどっ。それから、一応謝っとくわ。
(p.71)

 ……完璧過ぎる! お手本のような台詞に、目眩がしました。
 でもやっぱり、ベッカとキーリのさりげない友情(しかたなく、なりゆきで、なんとなく)が、とても好きだと思いました。
キーリ
著者名:壁井ユカコ
出版社:メディアワークス
出版年:2003.02
ISBN :4840222770
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2006年05月30日

読了メモ:最後の戦い

 おかしい。仕事しなきゃいけないからチョットだけ〜、と思って読みはじめたはずなのに、最後まで読んでしまいました。ラスト、怒濤の展開になだれこんでいくのに、都合よく足抜けを望むのは無謀だったということでしょうか。ううう。

 アーサー王伝説について、今さら「ネタバレ」を気にする必要もないのかもしれませんが、迂闊な感想を書かない方がいいのかなぁ。とりあえず自重することにして、しかしこれだけは書いておきます。
 今まで、こんな爽やか好青年なモードレットを読んだことがないし、こんなにサー・ユウェインが全面に押し出されていたこともなかったと思います。いやー、堪能しましたー。
 そのふたりはイメージを覆された感じなんですけど、モーゲン王妃は、もとから抱いていたイメージに近く、よりくっきりと描写してもらえた風で、これまた堪能しました!

 ご予算がおありのかたには、自信をもってオススメします。おもしろいですよ!
 イラストも(このかた、高橋賢成さんですよね? お名前を変えられたのかな?)実に美しく、あまりキャラクタライズされ過ぎず、といって掴みづらいというほどでもない、絶妙なラインでハマっていると思います。カバーももちろん素敵なのですが、中に入っているモノクロの挿絵もぜひ見ていただきたい!

 巻末には、日本でアーサー王学といったらこの人! の、高宮利行氏の解説もあり、アーサー王伝説とそれを扱ったロマンスの発達についての概説まで読めてしまうという、贅沢なオマケつき。
アーサー王宮廷物語 3
著者名:ひかわ玲子
出版社:筑摩書房
出版年:2006.04
ISBN :448080403X
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訃報

 少し前に、金谷治さんの文章が好きだという話をしていたら、最近亡くなられたと聞きました。
 そうだったのか……。かなり、しょんぼりしました。
 63873金谷治」で長文感想を検索

 どこがどう名文! という具体的な文を挙げられるわけではないのですが、単語や漢字の選びかた、文の流れがとても自然で、……たぶん、こうこうならば、こう、という思索の道すじ自体が心地よいというか、わたしに合っていたのだと思います。
 いま、同じく金谷さんの訳ということで『論語』も読んでいますが、これは訳メインなので、文章を愉しむという感じではないかなぁ。『論語』自体はとても面白いですけどね。

 で、またまた最近、今度はシュメール学の泰斗であられる矢島文夫さんが亡くなったことを知りました。
 63873矢島文夫」で長文感想を検索
 (ボッテロの『メソポタミア文明』の監修もなさっています)

 多数の著作を遺してくださったことに感謝しつつ、ご冥福をお祈りします。
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2006年05月29日

『龍の花わずらい』の作者さんの別の漫画

 近所の書店さんに一巻と二巻が入っていたので、ありがたく購入。よほど『龍の花わずらい』が気に入ったようです、わたし。そしてこの本を読んで確信しました。中古乙女的ツボに、ストライク! うわぁ。こういうの好きなんですよ〜。

「色」を扱う特殊能力の持ち主と鳥のペア、がその技術を学んでいる学校が舞台。で、主人公の女の子は落第スレスレというところから話が始まります。
 あまりにも彼女が失敗ばかりしているので親しく(?)なってしまった校医の先生(淡々として、しかしずけずけと遠慮なく容赦なくものをいう)がこう……。ツボです! ツボ!

 叫ばなくてもいいですね。すみません。
 主役のセロも前向きな女の子でかわいいし、グエル先生がたまに人間らしさをかいま見せるようになっていったりするその出し惜しみっぷり(そうなのか? そんな表現でいいのか?)も、最高です。
 とくに二巻の、セロのパパがグエル先生の微笑にわしづかまれるシーンで、わたしもまったくの同意見だったわけですが、どうすればいいんでしょうか。
 ふられちゃうでしょうか。まぁ問題ないです、うん。それでこそグエル先生。

「ものに色をつける」魔法が特産物と結びついてたりとか、その魔法の触媒となる鳥を攫おうとする悪人がいたり、国家としての財産なので厳重に警備されてたり、ちらちらと脇をかためて見せる設定の具合も、かなり好きです。
十二秘色のパレット
著者名:草川為
出版社:白泉社
出版年:2004.11
ISBN :4592188152
十二秘色のパレット 2
著者名:草川為
出版社:白泉社
出版年:2005.07
ISBN :4592181883

 たぶん、もうじき 3巻 が出るんじゃないかなぁ。
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カミヤドリも完結

 ようやく五巻を発見しました。昨日読んだのに、ここに書くの忘れてました。失敗。まあともかく、昨日、ようやく書店店頭で発見して「やったー」と棚から引き抜いてびっくり。なんですと。最終巻ですと。ええっ。なんでそんな。まだ話が終わるって感じじゃなかったのに!

 読んでみましたが、ブチッと切れた! というほどの切れ具合ではなかったにせよ、すべての謎が解きあかされてスッキリという結末にはほど遠く。最終巻……。うわぁん。63649←なにかマークを入れてみたかっただけ。

 とりあえず、謎のハサミっ子の出自はわかりましたけど、結局、どうなっていくのかなぁ、この作品で描かれていた世界は。もっと読みたかっただけに、残念です。

 あと、いつものことながら、巻末の旅行記はイカシます。こんなにいい人とばかり巡り会うのは、たぶんご本人のお人柄も影響してるんじゃないかなぁ、なんて考えつつ。どんな土地にだって、いい人ばかりがいるわけじゃないのだから。
カミヤドリ 5
著者名:三部けい
出版社:角川書店
出版年:2006.03
ISBN :4047138045
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2006年05月28日

読了メモ:聖杯の王

 二巻を読んでて寝そびれました……。半分くらいのところでやめる予定だったのに。克己心を過信してました。
 というわけなのですが、いやぁ、エレイン姫の使いかたがうまい! こう来るのか! と、二巻の最後の方では仰天しつつ感心もしておりました。
 そしてやっぱり、ユウェインとモードレットがいいなぁ。
アーサー王宮廷物語 2
著者名:ひかわ玲子
出版社:筑摩書房
出版年:2006.03
ISBN :4480804021
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2006年05月27日

読了メモ:キャメロットの鷹

 タイトルでうっとりですよ。キャメロットの鷹。キャメロットの鷹……かっくい〜! と、頭の中身がどうかしちゃってんじゃないのかという感想から入るのもなんですが、先日いただいた〈アーサー王宮廷物語〉の一冊めを読みました。
 ミソサザイ(作中では漢字)の少女メイウェルの視点がメイン。アーサー王の少年時代の描写等はなく、宮廷はもう確立していて、ギネヴィアもがっちり王妃様。アーサー王の姉たちが、それぞれの夫である王や親族らとともにキャメロットを訪れるところから、物語は始まります。

 で、メイウェルが騎士ユウェインにほのかな慕情を抱いているのですが、これがね! 萌え!(←なにっ!?)
 シャーロットの乙女ことエレイン姫の位置づけも面白いし(そう来たか! みたいな)、モードレットの意外な「いい少年」っぷりにも惹かれますが、特定キャラに感情移入して読む性質のあるわたしとしては、つい、メイウェルと一緒に「ユウェイン様……(ぽっ)」となってしまいます。
 トシが違うとかいう話は忘れます。もちろんです。基本中の基本ですよ!

 今までに読んだアーサリアン・ファンタジーというと、だいたいアーサー王やランスロットに焦点が合っていたものですが、今回はその「大きな物語の流れ」に巻きこまれる人々の苦悩をすくいあげ、繊細に描写していて、まったく新しいものを読んでいる心地にさせられます。
 でも、物語がどうなっていくかは、知ってるわけで。これは読み味がおもしろいなぁ。

 アーサー王伝説をほとんど知らない人が読むと、どう感じるのかな。
アーサー王宮廷物語 1
著者名:ひかわ玲子
出版社:筑摩書房
出版年:2006.02
ISBN :4480804013
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2006年05月26日

エマ完結〜

 ヴィクトリアン・メイド漫画、『エマ』完結〜。おめでとうございます。ありがとうございます。
 しかし、最終回が雑誌に載ったと思ったらもうすぐこんな分厚い単行本に……。早いなぁ。

 最後はかなり駆け足っぽく感じましたが、とても面白かったです。満足しました。
 じんと来たのは、同僚メイド、ターシャのシーンでした。かわいいなぁ。
エマ 7
著者名:森薫
出版社:エンターブレイン
出版年:2006.05
ISBN :4757727879
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2006年05月25日

読了メモ:グリフィンの年

 先日いただいた、『グリフィンの年』も、シリーズ前作につづけて読了。

 いやぁ、おもしろいなぁ。
 わたしにとって、DWJは「愛する作家」というのではないのですが(愛してるのはマキリップとかね)、議論の余地なく「うまい、すごい!」作家なのです。
 ときに、それは力押し過ぎませんか、と思うような部分もあります。でも、それをそのまま押し切って平然と物語を大団円にみちびくその手腕。シビレます。カッコイイです。さすがDWJ、ほかの誰にもこれはできまい! と心の中で快哉を叫んでしまう。そんな作家なのです。

 シリーズをつづけて読んだので、前作の彼が今回はこんな風に成長して! といった、シリーズ物ならではの楽しさもあって、いやー、仕事と関係なく、読んでよかったなー、と思います。

 話は、前作の巡礼事業の結果、人材を消耗して疲弊した魔法大学が舞台。支配的(しかし有能)なケリーダ学長が引退して、アホとしか思えない(無能過ぎて親近感がわくかもしれない)魔法使いや、威張ることしか教わっていない魔法使いや、……でいっぱいの大学に、型破りの新入生が複数入学し(含む・グリフィン)、さあどうなるの!? というお話。笑いあり涙あり混乱あり家族愛あり暗殺者ありドラゴンありロマンスあり。ありありで、楽しめます。
グリフィンの年
著者名:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
     浅羽莢子
出版社:東京創元社
出版年:2003.08
ISBN :4488572049
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2006年05月24日

読了メモ:ダークホルムの闇の君

 そういうわけで、まずは『ダークホルムの闇の君』を再読しました。
 おもしろかったです。
 大筋は覚えていましたが(わたしにしては!)、記憶にあるより、おもしろかったかもしれません。
 前はブレイドに感情移入して読んだ部分が大きかった気がしますが、今やダークですよ……。

 前回読んだときは「グリフィンと人間が兄弟姉妹」関係にあることに面食らい、なかなか慣れることができなかったのですが、再読の強みか、それはすんなりと受け入れることができました。こんな奇抜な設定を思いつき、しかも説得力のある描写をしてしまうジョーンズは、やっぱりすごいなと思います。

 自分が書いた解説も読み返しました。内容がかぶらないように書くつもりなのですが、うまくまとめられるかなぁ。そろそろ〆切も近いので、まぁ、えーと、頑張ります。ハイ。
ダークホルムの闇の君
著者名:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
     浅羽莢子
出版社:東京創元社
出版年:2002.10
ISBN :4488572030
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献本御礼:アーサー王宮廷物語

 買いに行こうとしていた矢先、著者のひかわさんからお送りいただきました。ありがとうございます。

 という記事を昨日、書いたのですが……登録しないで消してしまったようで(たぶん、三冊ぶんの書誌データを別窓で開いて、記事を書き終えたところでさくさく閉じ、そのときに記事自体を表示していた窓も一緒に閉じちゃった、といったところでしょう)、ありませんね。記事が。ううう。

 まあ、気を取り直してもういちど。

 日本人作家による本格アーサリアン・ファンタジーです。
 正直にいって、妬ましいなぁと思いますが(そういう位置づけの作品が書かれたことに)、ひかわさんはそれだけの地歩を今までに築いてらしたのだということも理解しているので、だから同時に、よっしゃー、よくやったおめでとう! とも思うわけです。羨ましくて、嬉しい出版でした。

 やはり、ファンタジー者にとって「アーサー王伝説」は、特別な意味合いをもつものだと思うのですよ。真っ向から描こうと、誰もが考えながら、なかなか果たせないものでもあるだろうと。
 わたしは二十年くらい前に(笑)なんか書きたいなぁと思って日本語資料をいっしょうけんめい読みまして、そしてその後、アカン、英語力がないとこれ以上は無理だ、という壁に突き当たり、そのままうやむやにしてしまいました。
 それでも無理矢理書くと、こんな感じになるわけです。まあ、これはこれでひとつの形かな、とも思うし、いいんだけど。

 でもやっぱり、机の上にどーんと積まれた三冊の厚みを見て、これにはかなわないよなぁ、とつくづく感じました。読ませてもらうのが、今から楽しみです。登場人物紹介を見ただけで、わくわくしますよ。アーサー王に仕える小姓の少年と、ギネヴィア王妃に仕える女官の少女が双子で、しかも少年は鷹に、少女はミソサザイに姿を変えることができる……って、ほらね、わくわくするでしょう!63899

 しかし時期的にもうDWJの解説に取りかからなければならないので、ちょっとお預け。さっさと仕上げて読むぞー!


アーサー王宮廷物語 1
著者名:ひかわ玲子
出版社:筑摩書房
出版年:2006.02
ISBN :4480804013
アーサー王宮廷物語 2
著者名:ひかわ玲子
出版社:筑摩書房
出版年:2006.03
ISBN :4480804021
アーサー王宮廷物語 3
著者名:ひかわ玲子
出版社:筑摩書房
出版年:2006.04
ISBN :448080403X
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2006年05月23日

ネットワークゲーム漫画

 とつぜん、家にあった。ので、読んでみました。

 わたしはネットワークゲームを扱った漫画がわりと好きで(網羅的に読んでいるわけではないけど)、内田美奈子さんの『BOOM TOWN』とか、永福一成さんの『ライトニング・ブリゲイド』とか(どっちも傑作。傾向はぜんぜん違うけど)、あとなんだっけ、最近もう一本あったんだ……。えーとえーと……ああっ、タイトルが思い出せない。
 まあなんにせよ、好きなのです。

 だから点数が甘めかもしれませんが、これも、とても面白かったです。初版第一刷は2005年、我が家に出現したのは2006年の5刷。増刷されているようなので、やはり評判いいのかな、と思います。

 ネットゲームはネットゲームでも、団地を舞台にしたネットワークゲーム、です。団地にはりめぐらされたLANを使って、団地の人参加し放題。しかも中の景色は団地にソックリ、そこで銃器や爆弾でお互い殺し合いまくりという……。かなりダークな設定です。
 なにしろ、ログアウトしても見える景色がゲームの中と相似。ある意味、悪夢っぽいです。
 物語の発端は、さらにダーク。目の前に「あなたの人生は失敗しました。リセットしてください」という文字が浮かんだという理由で次々と人が自殺する、というものです。

 でも、そういう「刹那的」な描写に彩られているにもかかわらず、読み味はそう悪くないんですよ。
 そこまで含めて、いい漫画を読んだなぁ、と思います。
リセット
著者名:筒井哲也
出版社:スクウェア・エニックス
出版年:2005.05
ISBN :4757514468
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2006年05月22日

読了メモ:勇猛なるジャレグ

 積んでおいたあいだに、続刊が出てしまいました。買うべきか否かを決めるためにも、一巻めを読まねばッ!

 というわけで読んでみました。続刊、買い決定。
 読者は選ぶかと思いますが、わたしは面白かったです!

・異世界スキー
・異種族スキー
・暗殺とか陰謀とか腹黒とかスキー
・ドラゴンスキー
・設定の説明スキー
・長い歴史が背景にだらだら設定されてるのを感じるのスキー
・武器スキー
・誇りとか信義とかスキー

 これらに該当する人は、読んでみても損はないと思います。
 主役は既婚の暗殺者、それなりのシマをまかされている裏社会のボスですが、「ドラゲイラ」という種族がハバをきかせている帝国に暮らしており、「東方人(つまり、人間?)」である彼はマイノリティです。差別されてます。しかし、親がマネー・パワーで正式に身分を買っていたので、一応は、ドラゲイラの中でもジャレグという一系統に属しているものとして扱われています。
 彼は短剣その他をつかった暗殺術のほか、妖術や呪術(この二系統は違うものとして設定されています)にも長け、しかもジャレグと呼ばれる小型のドラゴンを、自分の使い魔として手足のように使い、また口の減らない相棒としてお互いに支えあって今日まで生き延びてきました。
 んが、とある大きなヤマを引き受けてしまったために、危機また危機の連続! まず悪いニュースから始めようか。その次に悪いニュース、それから悪いニュース、最後にまた悪いニュースっていうのはどうだい? ……という生活に。そんな話です。

 あー堪能したー。
勇猛なるジャレグ
著者名:スティーヴン・ブルースト
     金子司
出版社:早川書房
出版年:2006.01
ISBN :415020408X
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2006年05月21日

からくりサーカス四十二巻

 うっ? 話がつながってない……読めたことは読めたんですが、絶対に抜かして読んでるぞと思い、このブログを検索してみました。
 39巻の記事しかヒットしません。一冊どころか二冊も抜かして読んでます。そりゃ話がつながらないわけだ。
 たぶん家にあるので、あとで探してみたいと思います。ハイ。

 二冊ぶりに読んでみこところ、鉄路漫画です。なんだそりゃ。いや、ロード・ムービーみたいだと書きかけて、ロードでもないしムービーでもないだろと自分でつっこんだ結果、こうなっただけで、深い意味はありません。
 単行本あと一巻で終わりだと、見返しに書いてあるのですが、長いお話をうまくまとめる手腕には『うしおととら』のときに感心させられているので、大変だろうけどこの漫画家さんなら大丈夫だろうなぁ、と安心して読めます。
からくりサーカス 42
著者名:藤田和日郎
出版社:小学館
出版年:2006.05
ISBN :4091203795
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そんなんじゃねえよ 2巻

 一巻に引き続き、買ってみました。
 度を超したシスコンの超絶美形兄二人+一見ふつうだけど実は性根座ってる(しかし自覚はあまりない)妹の逆ハーレム系設定少女マンガです。

 うまくできてますが、若い子の恋愛一本+出生の秘密(?)で引っ張るお話なので、そのへんに興味がないと無理よねぇ……。やはり、ナチュラルに「不思議なことが起きない少女マンガ」を読むには、わたしはもうオバハン過ぎるのではないでしょーか、と思ったことでした。
そんなんじゃねえよ 2
著者名:和泉かねよし
出版社:小学館
出版年:2003.07
ISBN :4091372767
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2006年05月19日

結界師十二巻

 12巻が出てたー!
 買ったー!
 読んだー!

 というわけで、読みました。前の巻、ピンチというかなんというかのシーンで終わっていたのですが、この巻はこの巻でこう……引き? 引きなの?
 しかし、良守くんよくエネルギー切れないなぁ。もともと、結界師が力を引き出すから城の修復がどうこういう事情で、ここに連れられて来たから、ということでしょうか。前の巻から読み直した方がいいかな。
結界師 12
著者名:田辺イエロウ
出版社:小学館
出版年:2006.05
ISBN :4091203787

 63873「結界師」でこのブログ内を検索
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2006年05月18日

甲冑ブライス

 本の話とは関係ないのですが……。
 いや、こないだ買って積み上げた本のなかに『ジャンヌ・ダルク』があるなぁ……いったいいつ読むんだろうか、と眺めていて思いだしたので、あながち無関係というわけではないのです。

 ブライスというのは、わたしが今年の誕生日にもらって、すっかりハマってしまった人形です。まぁ、ここで人形のことを熱く語ってもしかたがないので、流します。
 で、このブライスをプロデュースしているCWCが、毎年、アニバーサリーというイベントをおこなってまして、世界に一体の特別なブライスを云々、終了後にそれをオークションにかけて収益は寄付して云々、という話があるわけですが、ここもサラリと流して結構。

 びっくりしたのは、去年のアニバーサリー企画で制作され、現在オークション出品中のブライスの中に「ジャンヌ・ダルク」を模したと称する

 甲冑ブライス

 が、いることです。
 ファッションドールなので、いろんな衣装を着たブライスを見てきました。が、甲冑を着たブライスを見ることがあろうとは、想像だにしておらず、おどろきました。

 と思ったら、このブライスのカスタム(わかりやすくいうと、改造?)で有名な、splash & sammy さんのサイトに、白鳥のジュンとウルトラ警備隊のおねーさんがいるという情報をキャッチ。えっ、マジですか。
 よく見ないとわからないくらい埋没してますが……たしかに、いらっしゃいますね。

 各種キャラの扮装をしたブライス、探せばいろいろありそうな気がして参りました。まぁでも甲冑は滅多にないだろうなぁ……。

 えーとえーと、ああそうそう、1を買おうかどうしようか迷っているあいだに、カタログ本の2も出てしまいました。どうしよう。とりあえずメモっておきましょう。
プチマニア 2
著者名:
出版社:ソニー・マガジンズ
出版年:2006.05
ISBN :4789728412
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2006年05月15日

読了メモ:お隣の魔法使い

 いただきものがガッツンガッツンたまっていくのに危惧を覚え、読みました!

 うひょー。これは「いいもの」です。
 とってもコージー。かわいらしいお話です。
 たまに登場する不条理シーンはアリス調、空き地に突如引っ越して来たアヤシイお隣さんという設定からは、なんとなく、名作漫画『アナスタシアとおとなり』などを思い出します。
 引っ越してくるのは、押しの弱い不思議さん、年齢不詳の男性。で、彼を引っ張りまわす元気よくも順応力高めのお嬢さんが、主人公となっております。お嬢さんがお年頃なので、ものすご〜く微妙〜に、ロマンスの雰囲気もただよいます。いいです。

 いやー、いいなぁ。ねたましい。実をいうと、わたし、こういう「かわいくて、一冊でキュッとまとまってて、読んだあと幸せになれる本」が書きたくてしょうがないんですけど、向いてないらしくてね……。
お隣の魔法使い
著者名:篠崎砂美
出版社:ソフトバンククリエイティブ
出版年:2006.05
ISBN :4797335912
posted by うさぎ屋 at 23:57| Comment(2) | TrackBack(2) | 小説

やっと一巻発見!

 各方面から勧められた『龍の花わずらい』、近所の書店さんに二巻が入り、一巻も入れてよぅ、と念を飛ばしていたら、ついに入りました! やったー。
 というわけで、二冊一気に買って来ましたよ。

 東洋風の世界が舞台で、砂漠にあるオアシス都市を統べる「龍」の一族の次期当主である娘さんが主人公。人に恋した龍の末裔だそうで、龍に変身したり、水をあやつれたりするのですが、その地位と能力ゆえに、いいなずけが早くに決まってます。で、その彼が幼いころ行方不明になってしまったため、別の人物が婚約者として決まっていた――のにもかかわらず、行方不明のはずの少年が青年に成長して戻ってキター!
 というところから、話が始まります。
 主人公の娘さんは、一方の手に最初の婚約者との薔薇の入れ墨、もう一方の手にふたりめの婚約者との竜胆の入れ墨をしていて、心をかたむけるほど、その植物が成長していくというファンタジーな設定。ふたりめの竜胆の君はクールで大人、ひとりめの薔薇の君はナンパで優しい、キャラ立ってるんですが、どっちもかっこよくてドウシヨウ! みたいな。

 ああ、わたしヒロインの立場でなくてよかった……。と、なんだか変な感想を抱きました。
 だって選べないもの!

 いやー。堪能しましたー。わたしの中の乙女心がふり回されて疲れ果てましたよ。ぜぇぜぇ。
 しかしなんかこう、基本的に乙女ものを読んでも「見守り系」に入ってしまうわたしとしては、まだ若くて青いルシン(薔薇の君)の方がこう、応援したくなっちゃいます。頑張れ。そこだ。イケッ! みたいな。
 クワンさんは、応援しなくても大丈夫そーだからなー。

龍の花わずらい 1
著者名:草川為
出版社:白泉社
出版年:2006.01
ISBN :4592183339
龍の花わずらい 2
著者名:草川為
出版社:白泉社
出版年:2006.05
ISBN :4592183347
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2006年05月13日

そんなんじゃねえよ 一巻を買ってみる

 先日衝動買いした『二の姫の物語』が面白かったので、買ってみました。

 で、読みましたが、おもしろかったですー。超絶美形で妹ラヴな兄とのあいだに、血のつながりがないかも? 疑惑が浮上! という設定。もてなしがよいお話で、主人公の恵まれてるのに恵まれてない環境とか、芯の強さとか、もろもろ、うまいなーと感心することしきり。

 ただ、始まって少しのところでいきなりエッチ・シーンがあるのは、びっくりしました。これが噂に聞く「昨今の少女マンガ雑誌はヘタなレディース・コミックよりエロい」という現象ですか。これがつづいたら読むのやめようと思いましたが、一回だけだったのでまぁいいかな。
 つづきは、また「もてなしがよいお話」を読みたくなったときに買おうと思います。
そんなんじゃねえよ 1
著者名:和泉かねよし
出版社:小学館
出版年:2003.03
ISBN :4091372759
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献本御礼:碧雲の艦隊2 & お隣の魔法使い

 それぞれ著者の菅谷充さん、篠崎砂美さんから、いただきました!
 いつも、ありがとうございます〜。

 ああ……みんな働いてるなぁ……(遠い目)

碧雲の艦隊 2
著者名:菅谷充
出版社:有楽出版社
出版年:2006.05
ISBN :4408603716
お隣の魔法使い
著者名:篠崎砂美
出版社:ソフトバンククリエイティブ
出版年:2006.05
ISBN :4797335912
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2006年05月10日

くもはち、を読んだ

 そういえば、今朝方これを読んじゃったんでした。忘れないうちに書いておかなければ。

 大塚さんの原作は、あまり合わないかなぁ、と思って最近は敬遠していました。ですから、読むのは久しぶりです。これは、そんなに合わないとは思わなかったので、作品によるのかな。

 なんかこう、理性的な部分を刺激するおもしろさで、情感が波立たないのです。それでちゃんとおもしろいのは、すごいなと思います。うーん、うまく表現できない。まあ、そんな感じです。荒俣宏さんとか、ちょっと読み味が近いかも。いや、違うかなぁ。むむむ。

 この作品は、妖怪+明治期の有名人+胡乱な作家と画家、というネタで構成されていて、おもしろかったですが、……番号ついてないということは、続編は出ないのかなぁ?
 挿絵画家が、なぜのっぺらぼうなのかが、気になります。
くもはち
著者名:大塚英志
     山崎峰水
出版社:角川書店
出版年:2005.12
ISBN :4047137812
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献本御礼:マンガ古雑誌マニア & でぃ・えっち・えぃ そのご!

 著者の江下雅之さんから、同じくゆうきりんさんから、いただきました〜。いつもありがとうございます!

 ああ、自分の働いてなさが身にしみます……。
 とほほ。

マンガ古雑誌マニア
著者名:江下雅之
出版社:長崎出版
出版年:2006.05
ISBN :4860950933
でぃ・えっち・えぃ そのご!
著者名:ゆうきりん
出版社:メディアワークス
出版年:2006.05
ISBN :4840234299
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2006年05月09日

読了メモ:キーリ IX

 もっとこう、スッパーン! と終わるのかと思っていましたが、すごく余韻を残しながら、徐々に、徐々に……というテンポが、いかにもこの作者さんらしいなぁ、と。納得しながら読み終えました。

 近道をしないでどこまでも、遠回りになっても一歩ずつ歩いていく迂遠さが、心地良い作品でした、最後まで。

 とにかく、シリーズ完結おめでとうございます。
 さて……一巻はいったいどこにあるんだろう。たしか本部屋で、袋に詰めたまでは記憶してるんだ。うん。たしか……。
キーリ 9
著者名:壁井ユカコ
出版社:メディアワークス
出版年:2006.04
ISBN :4840233896
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2006年05月08日

読了メモ:キーリ VIII

 ようやく読みました。遅いですね。
 どうもシリーズものをつづけて読んでいけるかの山に突き当たっていたらしく、つづきを楽しみにする気もちがあっても、なんだかめんどくさくて読めなくなってしまうんだよなあ。

 読書感想サイトを拝見していて、みなさんすごいなと思うのは「おもしろくなくなったけど、惰性で読んでしまう」という感想に行き当たったときです。かなりしばしば見かけるので、びっくりします。
 おもしろくないものをどんどん読むなんて、なんてみんな我慢強いんだ……。

 わたしなど、おもしろいと思っても面倒になっちゃうのに。
 それもたいがい、どうかしているんじゃないかという感じですね。

 とにかく。
 キーリはあと二冊なので、なんとか最後まで読んだ後、最初のベッカの話を読み返したいなと思い、頑張ってみました!

 キーリのまわりの不死人たちがボロボロになっていって、いろいろ大変です。
 帝都でボスキャラ(笑)と対峙したキーリが、微笑ましいなぁ、と思ってしまいました。本人は真剣だし、いろいろ苦しいんだと思うけど、そこまで含めてかわいいな、と。
 ただ、細部がいくつか気になりました。光の色なら三色あわせたら真っ白のピカピカなのでは……。絵の具なら混ぜて黒くなるけど、この場合は比喩として、光なんだから白くなってほしいところです。
 あと、膝下丈のスカートは、階段登るくらいじゃ踏まないよね? ってところも、ひっかかりました。足首まである、という描写なら納得できるのですけど。

 なんでこういう「本題と関係ない、どうでもいい部分」に、ひっかかるのかなー。ああ、自分にイライラする。
キーリ 8
著者名:壁井ユカコ
出版社:メディアワークス
出版年:2006.02
ISBN :4840233071
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2006年05月07日

『野に住みて』到着

 結局、買ってしまいました。
 買ったものの、ページも開かないままでは終わらせないぞと、手にした勢いで巻頭から、歌集「翡翠」までを一気に通読。
 ものが短歌なので、文字面を追って物語の流れに沿えば、それだけで幸せになれる小説とは違い、かなり時間がかかりました。詩歌は、幸せの質が小説とはまた違いますね。

 不勉強なので、同時代の歌人の作品をよく知るわけでなく、文学史的にどういう位置づけかもわからず、優劣を論ずるほどの知識もありませんが、著者の文章のファンとしては、やはり、圧倒的な清澄さに心うたれる感じがしました。

 巻末の解説も読み、友人による片山廣子像が「楷書」のような正しい人、というのに、なんだか納得の想いでした。

 ヨネ・ノグチ(野口米次郎)による序文……というか、こういうの、なんて呼ぶのでしょう? 歌集刊行に寄せられた詩も、とても素敵でした。日英の2バージョンが掲載されています。
心揚りよろこびを以て吾が常に歌ひしむかしの歌は今いづこにある? 今吾は灰燼となれる廃墟なり。火災と共に吾が生の第三期は始まりぬ。
(p.4 ヨネ、ノグチ「歌集翡翠の出版せらるゝにあたりて片山夫人に与ふ」より)

 焼き払われて滅び去った廃墟からまた立ち上がる、余剰を取り去った詩心。その孤立、毅然とした佇まい、不滅の創造への渇仰と信念。読んでいて、どこまでも伸びやかに、空へと舞い上がる心地がしました。

 寡聞にして知らなかったのですが、ヨネ・ノグチは、イサム・ノグチのご尊父だそうで、検索してみたところ、19世紀末に渡米、彼の地でセンセーションを巻き起こした詩人だとか。日本に帰国後は大学で教鞭を取り、日本語と英語での著作を残したそうです。なるほどなぁ。

 いま、これを書きながら本を手にとり、適当に開いてみたら後半の資料篇で、ついまた読みふけってしまいました。
 村岡花子氏(『赤毛のアン』等、少女小説の翻訳で、わたしはお名前を存じ上げております)によって記された「在りし日の片山廣子との会話」など、非常に現実的であると同時に、どこか夢幻的でもあると感じました。
 巻頭の廣子の肖像写真は、村岡花子文庫の提供である由、はじめにおくづけを見てふしぎに感じていたのですが、今まで点と点でしかなかった同時代の文筆家たちが、こうして線でつながっていくのも、また興味深いものですね。文章の背景世界に、すっと奥行きが生じたようで。

 いい本です。おすすめします。装丁も上品で押しつけがましさがなく、凛とした佇まいで著者にふさわしいと思います。
 早く大切に書棚におさめなくては、しかし棚に入れてしまうと読まないよどうしよう、と引き裂かれる想いです。とほほ。
野に住みて
著者名:片山廣子
     松村みね子
出版社:月曜社
出版年:2006.04
ISBN :4901477234
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2006年05月06日

読了メモ:香乱記 四巻

 一巻の長い感想文を書いたので、四巻を読むことを自分に許しました。
 項羽と劉邦の楚漢戦争、なんとなくこの二大英雄の決着がついたところで漢の支配がかたまったとは思っていたのですが、もちろんそれは「勝ちが見えた」ことになっただけで、残存する地方勢力というのは、あるわけですよ。この小説を読むまで、あまり深く考えたことはありませんでしたが。
 その、掃討される側が、主人公なわけで……。

 歴史小説の結末というものは、なかなか「そして、さいごまで幸せに暮らしました」とはならないものですが、悲劇に散っていく人の方が、後世の記憶には残るんでしょうなぁ。などと考えました。
 あと、項羽や劉邦のキャラクターというか、パーソナリティの設定がなかなかに深甚で、これもあまり深く考えたことがないあたりだっただけに、いろいろと考えさせられました。

 まあ、わたしらしい感想を書きますと、藺林がお気に入りでした。ハイ。軍師というか、策士というか、主人公をその知恵で支えつづけた立場の、登場時すでにオッサンっぽいのですが、その地味なオッサンっぽいとこまでステキと思ったことでした。

 ところで、シリーズものが四冊程度以上あるときは、できるだけシリーズをまとめたページを作り、人物紹介までなんとかしようとしているわけですが(おもに自分のために。笑)、昨日から今日にかけて、断続的に、『香乱記』一巻に登場した人物の一覧を作っていました。
 あまりにも人数が多いことに辟易し、またこれだけの人物が登場するのを、うまく手綱をとって捌ききっている筆力にも、感嘆しましたよ。今さらですが。

 63870香乱記」でこのブログ内を検索
香乱記 第4巻
著者名:宮城谷昌光
出版社:新潮社
出版年:2006.04
ISBN :410144434X
posted by うさぎ屋 at 14:57| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説

2006年05月04日

天空聖龍 二巻

 近所の書店さんには入らなかったようなので、今日、出かけたときに買ってきましたー。
 ああ、ちゃくちゃくと本が増える……。でも今日はこれ一冊しか買いませんでしたよ!

 カナンの身体に変調が起きたり、ようやくラムカを意識しはじめたりして、胸キュン展開なんですけど、すみません! 一巻の内容をかなり忘れてます!! そして一巻がどこにあるのか、ワーカラナーイ。ううう。
天空聖龍 2
著者名:山口美由紀
出版社:白泉社
出版年:2006.05
ISBN :4592182391
posted by うさぎ屋 at 20:54| Comment(6) | TrackBack(1) | 漫画

読了メモ:香乱記 三巻

 えーっと、文庫四分冊の三巻です。いかん。せめて一巻の感想を書くまでは我慢しようと思っていたのに〜。

 宮城谷作品は、やっぱり文章のリズムと単語、漢字の選択が好きだなぁ、と思います。あと、搭乗人物の心性のなかで、往時を思わせる「不思議が生きている」と感じられるところが、いいのかな。
 勃興する複数の勢力のぶつかりあいは、いよいよ激しくなり、秦の次の漢帝国を興す人物も登場しております。……と考えると、同著者の作品のなかでは、比較的、新しめの時代を扱っているんですね。

 歴史小説の必然として、大筋がどうなるか既に読者は知っているわけです。
 あと四分の一を残すばかりとなると、いったい、歴史上の「どの」時点までを、この物語は描くのかということが気になってくるんですが、やっぱり項羽と劉邦が雌雄を決するところまでは行くのかなぁ。四巻を読めばしぜんとわかる話ですが、今度こそ、せめて一巻の感想を書き終えるまでは読まないぞ! ……たぶん。
 63870香乱記」でこのブログ内を検索
香乱記 第3巻
著者名:宮城谷昌光
出版社:新潮社
出版年:2006.04
ISBN :4101444331
posted by うさぎ屋 at 12:40| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説

クレイモア十巻

 はい、「敵が強くて強くて」情け容赦のない展開のクレイモア、新刊です。
 63870 九巻の感想

 わくわくして読んだところ、期待を裏切らないというか、期待以上の情け容赦のなさにクラクラしました。
 寒くて寒くて強くて強くて多くて多くて、……なんというか、絶望的です。どうなっちゃうのこれ。
 いやだなぁ、捨て石にされるというのはほんとうに。

 ええと、人を襲う妖魔が跋扈する世界、唯一妖魔と互角に対抗し得るのは、その妖力を獲得した銀眼の魔女たち。彼女らは、組織から実力順にナンバーを与えられ、巨大な剣を与えられた。クレイモア――妖力を使わねば敵に勝てず、また妖力を開放し過ぎて限界を超えれば、みずからが覚醒者と呼ばれる人外の存在へと転化してしまう、あやうい存在。

 という話ですが、そういう設定なので、主役脇役ゴロゴロと甲冑・大剣の若い娘さんが登場するのに、不必要にエロくないのです。ただただストイックに、戦って戦って戦いまくって死んじゃったりします。すごいです。
 わたしは好きですが、これ一般受けするのかなぁ。不安です。終わらないで欲しい〜。
CLAYMORE 10
著者名:八木教広
出版社:集英社
出版年:2006.05
ISBN :408874103X
posted by うさぎ屋 at 02:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画

2006年05月03日

読了メモ:イッカククジラがきた浜辺

 ゴールデンウィークです。子どもが家にずっといる日々です。寝坊できます。……いきなりダメ人間全開です。

 で、朝わたしが起きてみたら、我が子が真剣に本を読んでいます。そういえば昨晩も、寝る前に
「図書の本(学校の図書室で借りた本のこと)、読みながら寝よう」
 といって、本来彼の就寝時間であるべき22時よりずいぶん遅くまで起きていたようでした。
 ぎりぎりまで読んで寝て、起きてまたすぐ読みはじめたようです。しかも読み終えたのは10時頃で、それからおもむろに朝のパンを食べ始めました……食べてなかったのか! と、気がついてないあたりもダメっ母ぶり大発揮なのですが、まあそれはともかく。

 感動した、といいながらさかんにまとわりついてくるので、ひょっとして読んでほしいの? と訊いたら、当たりでした。受け取ったあとも、いつ読みはじめるのかと盛んに尋ねるのです。これは読むまでおさまらんなぁ、と、諦めてページを開きました。
 子どもに読めと勧めることもあるんだし、逆も受け入れなきゃね。どうかおもしろい本でありますように、と祈りつつ。

 で、読了。これ傑作ですね。すばらしい。
 実は自然保護の話なんですけど、ひとこともそういう言葉が出てこないから、気づかずに読んでしまう子どももたくさんいるでしょう。
 でも、これは生き物の保護を訴え、乱獲を戒める物語であるという読みかたもできるのは、たしかです。そのために、文字通り人生を賭けた人の暮らしが、控えめに描かれています。

 子どもの視点で描かれる、さりげない大人たちの言動も、実に効果的にそれぞれのキャラクターを浮き上がらせていて、背景となる島のつつましい暮らし、自然、そして時代に輪郭を滲ませつつ、滞ることなく流れていきます。

 みなさんにおすすめしたい本だと思いましたが、残念ながら、版元倒産のため、現在は流通していないようです。
 子どもと学校の図書室に感謝、の巻でした。
イッカククジラがきた浜辺
著者名:マイクル・モーパーゴ
     沢登君恵
出版社:ぬぷん児童図書出版
出版年:1988.12
ISBN :4889751394


蛇足
posted by うさぎ屋 at 13:36| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説

2006年05月02日

読了メモ:ちいさな人形とちいさな奇蹟

 姉一家と出かけたときのことです。駐車場の料金を割り引いてもらうために、さあ、そこの本屋で三千円くらい買い物を! という、非常に容易なミッションを与えられて本屋に飛び込んだ我々。姉が「探してたのよー!」と手にとったのが、この本。
 そして「お人形好きなら読まなきゃダメよー!」と押しつけられたのも、この本。
 じゃあ、ちょうどいいから二冊買いましょうということになり、二冊購入。

 開拓時代のアメリカ、ひとりの老人が、滞在先の家にいた女の子に与えるためにジャックナイフで彫って作った木の人形が、激動の時代を駆け抜け、今はアンティーク・ショップに飾られているという物語。人形自身の回想で綴られています。
 さりげなくその時代の有名人とニアミスしたりするのも楽しいのですが、なにより、人形の衣装がダメージを受けるたびに、新しい持ち主が精一杯の新しいお衣装を用意してくれるところがヨイ。ヨイのです。
 楽しく読みました。
ちいさな人形とちいさな奇蹟
著者名:レイチェル・フィールド
     安野玲
出版社:ランダムハウス講談社
出版年:2006.05
ISBN :4270100419

 ちなみに同時購入は『香乱記』の三巻・四巻、ジョナサン・キャロルの新刊などです。
posted by うさぎ屋 at 12:15| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説

2006年05月01日

献本御礼というか。

 東京創元社さまに、D.W.J.の『グリフィンの年』をいただきました。

 シリーズ前作にあたる『ダークホルムの闇の君』は、解説を書いた関係でいただいていたのですが、今度、その『ダークホルム〜』がハードカバー化されるとのこと。で、対象年齢層も若くなることだし、解説を書き直しませんか? というお話が来たのです。
 せっかく書き直すなら、続刊の内容にもちょっとふれようかと思い、しかし実は読みそこねたまま現在に至っているわけで、それで、いただいてしまいました。いつもどうもありがとうございます。

 若年齢層向けなのに高くなるのは、ある意味、ふしぎな現象でもあるのですが、これは逆に財布を開くのが親であることとイコールなのでしょうね。しっかりした造本で、定評のある作品を、きちんとしたかたちで読ませたい。
 なんとなく、わたしも親としてわかりますし、だいたい文庫本をうちの小学生が読むかというと、たぶん無理です。
 放っておいてもどんどん読む子はともかく、たまに買い与えて「ほら、読んでごらん」をするには、やっぱり、ハードカバーがいいんじゃないかなぁ、というのは、子どもをもってから実感するようになりました。

 でも、大人用の本はやっぱり文庫がいいです……置き場所ないし置き場所ないし置き場所ないし。三連打で猛打賞。なに書いてるんだろう、わたし。
 みんな急な暑さのせいですよ。なんですか、五月も一日だというのに、この猛烈な暑さは……。
グリフィンの年